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街中でよく目にするコインパーキング。一見すると単純に「土地に車を停めるだけ」に思えますが、実は運営に欠かせない電気設備が24時間動いています。では、実際にどれぐらいの電気代がかかっているのでしょうか。
コインパーキングには複数の電気設備があります。代表的なのは以下の通りです。
照明(サーチライト、看板、場内灯など)
自動精算機
ロック板やフラップ式機器
満空表示灯や案内サイン
防犯カメラや遠隔監視システム
特に夜間の照明や24時間稼働する精算機、防犯カメラは電気代の大部分を占めます。
運営データによると、コインパーキングの電気代は規模や設備次第で大きく変わります。
照明:300Wの水銀灯を3基設置し、毎晩10時間点灯すると、月5,000円前後
精算機:常時稼働で月1,000円前後
ロック板:稼働時間は短くても、利用回数が多いと月数百円〜1,000円程度
これらを合算すると、10台規模の駐車場では月5,000〜10,000円程度が一般的な目安です。規模が大きい場合や照明を多く設置している場合には、月2〜3万円かかるケースも報告されています。
なぜこれほど電気代がかかるのでしょうか。
夜間の明るさ確保のために高出力照明を設置する必要がある
精算機や防犯カメラは24時間稼働で止められない
利用者の安心感を重視するため、暗すぎる省エネ運用が難しい
つまり、安全性と利便性を確保するために一定の電力コストは避けられないのです。
運営者が実践できる節電対策には以下のような方法があります。
LED照明への切り替え:水銀灯と比べて消費電力は半分以下
人感センサー付き照明の導入:車や人がいないときは自動消灯
ロックレス方式の導入:ロック板を廃止することで稼働電力を削減
LED看板やデジタルサイネージの活用:消費電力が少なく長寿命
これらを組み合わせることで、月数千円〜1万円以上のコスト削減につながる可能性があります。
コインパーキングの電気代は、10台規模なら月5,000〜10,000円、規模や設備次第で2〜3万円に達することもあります。主な電力消費源は照明と精算機、防犯設備です。運営者にとっては見えにくい固定費ですが、LED化やセンサー導入などの省エネ対策で抑えることが可能です。
利用者からは見えない部分ですが、街の駐車場が安心して使える背景には、このような電気コストがあることを知っておくと面白い視点になるでしょう。
街なかでいつでも飲み物が買える自動販売機(以下、自販機)は、便利さの象徴。しかし、その裏側でどれほどの電気を消費し、どれだけのコストがかかっているかご存じですか?意外にも、家庭で使う家電を上回る消費電力を要することも。
この記事では、自販機の電気代を最新のデータでわかりやすく解説。夏の時期にはさらに消費電力が増える傾向があるんです。冷房や冷蔵庫と比較しながら、自販機がどれだけ“電気食い”なのか、ご紹介していきます。
まずは、自販機の電気代の一般的な目安から見ていきましょう。
飲料用自販機(常温):月額1,000円〜3,000円程度が一般的
冷凍自販機:庫内を冷やし続けるため、月額7,000円〜8,500円程度
さらに、「標準機の消費電力」は500W〜1,000W程度とされ、稼働中は最大電力を常に使っているわけではありませんが、冷却や照明などの運転が絶えず続くため、電力負荷は大きいです
また、省エネ技術の進化により、最新型は電力効率が大幅に改善:
2005年式の自販機は年間消費電力約1,640 kWh、年額は約50,000円。
2020年式は約565 kWh、年額は約20,000円。つまり、新型に替えるだけで年間3万円以上の削減が可能です
つまり、最新の自販機なら、月2,000円前後がリアルな目安と考えられます 。
夏の時期は自販機にとって「冷えとの戦い」。外気温が高いため、庫内温度を一定に保つための冷却負荷が増します。このため、年間平均よりも電力消費が増加することがあります。
一方、冬は冷やす+温める機能が必要になり、逆に電力使用がさらに増えるケースも
そのため、夏場だけでなく季節に応じた省エネ対策やプラン選定が重要です。例えばヒートポンプ機能のある機種に替える、ピークシフト運用を取り入れるなどの対応があります 。
夏の家庭の電気代と比較して、自販機の電気代がどれくらいか見てみましょう。
総務省の家計調査によると、夏季(7〜9月)の電気代は以下の通り
| 世帯人数 | 7月 | 8月 | 9月 |
|---|---|---|---|
| 単身 | ¥6,771 | — | — |
| 2人 | ¥8,972 | ¥10,999 | ¥12,226 |
| 4人 | ¥10,949 | ¥13,047 | ¥14,996 |
つまり、夏の家庭の電気代は約6,800円〜21,000円が目安です。
エアコン(冷房):1時間あたり800Wを使用すると、約21.6円(電気料金27円/kWhの場合)1日4時間使用で約86円、月にすれば約2,600円。
冷蔵庫:常時稼働しており、月3,000〜5,000円程度かかる家庭もあります(具体数値は電力消費一覧表の項目参照)
飲料自販機:月2,000円前後 → 家庭のエアコン1台分に相当。
冷凍自販機:月7,000〜8,500円 → 家庭の冷蔵庫と同等レベル。
自販機1台だけで、家庭の主要家電1台分の電気代がかかることがわかります。
自販機の「見えない」影響は、電気代だけじゃありません:
年間消費量で比較:飲料自販機1台が年間700〜800 kWh消費。これは家庭2〜3ヶ月分の電力量に相当します。
日本全国の自販機は数百万台規模で稼働しており、その総消費電力量は、原子力発電所1基分と同等の瞬間電力を必要とすることもあるほどです 。
つまり、個々の電気代の差以上に、社会全体への電力負荷にも大きなインパクトがあります。
街角で何気なく立ち止まり、自販機で飲み物を買う——その陰には、意外にも家庭の家電レベルの“電力消費”が隠れています。月2,000円程度なら、小さい負担に思えますが、年間700 kWhとなれば、しっかりと意識すべき数字です。
最新の省エネ型自販機は電気代も抑えられ、ヒートポンプやピークシフト運用などを採用することで、さらなる効率化が可能。もし地域や店舗運営に関わっている方であれば、こうした設備更新や契約プランの見直しが大きな省エネとコスト削減につながります。
自販機の電気代、意外と“夏に強く”ないことも知っておくと、夏の電力を賢く使う指針にもなりますね。
こんにちは。練馬区桜台の電気工事会社「株式会社コイデン」です。
オフィスやクリニックでは、パソコン・複合機・空調機器・医療機器など、多くの電気製品が同時に使用されています。
「最近ブレーカーがよく落ちる」「機器の調子が安定しない」――その原因は、電気容量不足かもしれません。
電気容量不足は単なる不便さにとどまらず、業務停止や高額な機器故障、さらには火災リスクを招くこともあります。
この記事では、
電気容量不足が起こる原因
実際のオフィス・クリニックでのトラブル事例
容量不足を放置するリスク
対策と工事費用の目安
を電気工事士の視点で詳しく解説します。
小規模オフィスやクリニックでは、30Aや40A契約のまま運用しているケースが多く、現代の機器数には不足しています。
医療機器やサーバーなどは本来専用回路が必要ですが、共用回路に繋がれていると過負荷になりやすいです。
築20年以上の建物では、配線や分電盤が古く、容量設計が現代のオフィス使用に追いついていません。
状況:コピー機・エアコン・サーバーを同じ回路で使用
問題:午後の業務中にブレーカーが頻繁に落ち、サーバーが強制終了 → データ破損
対策:サーバー専用回路を新設
効果:安定稼働を実現、業務中断リスクを解消
状況:心電図やレントゲン機器を一般回路で使用
問題:同時稼働時に電圧降下が発生、測定値に誤差が出る
対策:医療機器専用回路+分電盤更新
効果:測定値が安定し、医療精度を確保
状況:高出力脱毛器を複数台、延長コードで同時使用
問題:配線が過熱し、コンセントが焦げる → 火災寸前
対策:専用回路増設・コンセント交換
効果:安全性が確保され、顧客への信頼を維持
ブレーカーが落ちるたびに、パソコン・医療機器・照明が停止 → 業務効率の低下、患者・顧客対応に支障。
電圧降下や過負荷は、サーバーや医療機器などの精密機器にダメージを与え、修理費用が数十万円〜数百万円に。
過負荷で配線が発熱 → 火災に発展するケースも。従業員・顧客の安全を脅かします。
電力会社に申請し、30A→50Aや100Aに増設可能
費用:無料〜3万円程度
※材料費などの諸経費は別途
サーバー、医療機器、エアコンなどに専用回路を設ける
費用:1回路 15,000〜30,000円程度
※材料費などの諸経費は別途
漏電遮断器付きの最新型に更新
費用:5〜10万円程度
※材料費などの諸経費は別途
古い配線を新しいVVFケーブルに交換
費用:1回路数万円〜、全体では数十万円
※材料費などの諸経費は別途
業務中にブレーカーが落ちることがある
コンセントにタコ足配線を多用している
医療機器やサーバーを一般回路で使っている
築20年以上の建物で分電盤を一度も交換していない
→ これらに当てはまれば、容量不足や配線老朽化の可能性大。
オフィスやクリニックにおける電気容量不足は、業務停止・高額機器の故障・火災リスクといった深刻なトラブルにつながります。
契約アンペア数の見直し
専用回路の新設
分電盤や配線の更新
これらを行うことで、業務を安定させ、安全性と信頼性を確保できます。
「まだ大丈夫」と放置せず、早めの点検・整備をおすすめします。
こんにちは。練馬区桜台の電気工事会社「株式会社コイデン」です。
ご自宅の分電盤、最後にいつ交換したか覚えていますか?
普段はブレーカーが落ちたときにしか触れない分電盤ですが、実は家庭の電気を安全に管理する心臓部です。
古い分電盤をそのまま使い続けると、漏電や火災リスクの増加、最新家電に対応できない電気容量といった問題につながります。
しかし、「交換時期の目安が分からない」「交換すると何が変わるのか?」と疑問に思う方も多いはずです。
この記事では、
分電盤の役割と交換時期の目安
古い分電盤を使い続けるリスク
最新型に交換するメリット
交換工事の費用目安と注意点
を、電気工事士の視点から詳しく解説します。
分電盤は、電力会社から供給された電気を各部屋や家電に振り分ける装置です。
同時に、過電流・漏電が起きたときに自動的に遮断する役割も担っています。
主幹ブレーカー:家庭全体の電気を制御
安全ブレーカー(子ブレーカー):部屋ごとの回路を制御
漏電遮断器:漏電時に電気を遮断し火災・感電を防止
これらが正常に機能してこそ、家庭の安全が守られます。
分電盤の寿命は 約15〜20年 が目安。
内部部品(ブレーカーや配線接続部)は経年劣化し、正しく作動しなくなる恐れがあります。
築20年以上で一度も交換していない
漏電遮断器が付いていない旧式
ブレーカーが頻繁に落ちる
分電盤から異音・異臭・発熱
分電盤の外観に焦げ跡やひび割れ
これらが見られたら、早急に点検・交換を検討すべきです。
経年劣化したブレーカーは遮断が遅れたり動作しなくなることがあります。
その結果、過電流が流れ続け、配線やコンセントが発火する恐れがあります。
漏電遮断器が付いていないタイプでは、漏電が起きても電気が流れ続け、感電事故につながる可能性があります。
電気の供給が安定せず、パソコンや冷蔵庫などの精密機器が故障するケースもあります。
最新の分電盤は必ず漏電遮断器を搭載。
感電・火災事故を未然に防ぐことができます。
最新分電盤は回路数に余裕があり、
エアコン専用回路
IHクッキングヒーター
在宅ワーク用PC専用回路
といった現代の電気需要に対応できます。
過電流・過負荷に対する感度向上
自己診断機能(テスト機能)
停電時に落ちたブレーカーを視覚的に判別可能
電圧降下や過負荷を防ぐことで家電の効率が安定し、無駄な電力消費が減るケースがあります。
5〜10万円程度
※材料費などの諸経費は別途
回路増設や老朽化配線の更新を含む
10〜30万円程度
※材料費などの諸経費は別途
半日〜1日程度(家庭用の場合)
ブレーカーがすぐ落ちる
分電盤から異音・異臭
漏電遮断器がない古いタイプを使用中
築20年以上で点検を受けていない
このような症状があれば、自己判断せず電気工事士に依頼してください。
古い分電盤には漏電遮断器がなく、コンセントが焦げるトラブル発生
最新型に交換+回路増設で火災リスクを解消
在宅ワークの増加で電気使用量が増え、ブレーカーが頻発
分電盤交換と専用回路増設で安定稼働&仕事環境改善
分電盤は家庭の電気を守る重要装置ですが、寿命は15〜20年程度です。
古い分電盤を使い続けると、火災・感電・家電故障のリスクが高まります。
交換時期の目安は築20年以上・点検未実施の場合
最新型は安全性・快適性・省エネ性すべてにメリット
工事費用は5〜10万円前後(材料費など諸経費は別途)
安心・安全な暮らしのために、ぜひ分電盤の点検と交換を検討してみてください。
こんにちは。練馬区桜台の電気工事会社「株式会社コイデン」です。
新型コロナ以降、在宅ワーク・テレワークは一時的なものではなく、働き方のスタンダードになりつつあります。
パソコンや通信機器をフル稼働させる毎日、もし「ブレーカーが落ちた」「コンセントが足りない」「突然の停電でデータが消えた」…そんなトラブルが起きたらどうでしょうか?
在宅ワークを安全かつ効率的に行うためには、**パソコンを守る“電源環境の整備”**が欠かせません。
この記事では、
なぜ家庭でも電源環境の見直しが必要なのか
在宅ワークに潜む電気トラブル
安心してパソコンを使うための電源整備ポイント
電気工事士に依頼すべきケースと費用目安
を具体例とエビデンスを交えて解説します。
住宅の電気配線は、テレビや照明などを想定して設計されています。
パソコン・モニター・Wi-Fiルーター・プリンター・Web会議機器などを常時フル稼働させると、負荷が集中しやすくなります。
ブレーカーが落ちてPCが強制終了 → データ消失
電圧の不安定さで機器が誤作動 → 通信障害
落雷や停電で基盤が破損 → 高額な修理費
仕事の進行だけでなく、信用や納期にも影響します。
古い配線やタコ足配線による電圧降下は、パソコンや周辺機器の効率を下げ、電気代のロスを生みます。
パソコン+モニター+プリンター+スマホ充電器を1本の延長コードに集中。
→ 発熱してコードの被覆が溶け、火災寸前。
雷による瞬間的な過電流でパソコンが破損。
→ データも消失し、復旧に数十万円の費用。
電子レンジと同じ回路にパソコンを接続。
→ 会議中に停電、接続が途切れて取引先からクレーム。
パソコンや在宅ワーク機器専用の回路を分電盤から直結させると、他家電の影響を受けず安定供給が可能です。
特にデスクトップPCや大型モニターを複数使用する場合は必須。
専用回路は火災防止にも効果的。
延長コードやタコ足配線を避け、必要な場所に壁コンセントを増設。
→ 発熱や過負荷を防ぎ、見た目もスッキリ。
雷サージ対応タップや**UPS(無停電電源装置)**を導入
落雷や停電からPC・ルーターを守り、作業中のデータ消失を防止
プリンター・デスクトップPC・オーディオ機器などはアース接続で電位差トラブルを予防。
→ ノイズ低減、機器寿命延長につながります。
コンセントに焦げ跡・異臭がないか
分電盤の漏電ブレーカーが正常作動するか
2週間に一度はフィルター掃除や埃の除去
埃が原因でのトラッキング火災は年間数百件発生しています。
パソコン・在宅ワーク専用に1回路増設
費用:15,000〜30,000円程度
※材料費などの諸経費は別途
壁内配線を延長して増設
費用:8,000〜20,000円程度
※材料費などの諸経費は別途
漏電遮断器付き最新型に更新
費用:5〜10万円程度
※材料費などの諸経費は別途
小型UPS:約2〜5万円
雷サージタップ:数千円〜
延長コードを多用していないか?
コンセントに焦げ跡や緩みはないか?
在宅ワーク用の電源が他の大電力家電と共用されていないか?
雷サージタップ・UPSを設置しているか?
半年に一度、漏電ブレーカーのテストボタンを押しているか?
在宅ワークの普及により、家庭の電気使用環境は想定以上に負荷がかかっています。
パソコンを安心して使うための電源環境整備は、快適性だけでなく「安全性」「データ保護」「仕事の信用」に直結します。
専用回路やコンセント増設で安定供給
雷サージ対策やUPSでデータを守る
定期点検で火災リスクを予防
見えない部分にこそ投資することで、安心して在宅ワークを続けられる環境が整います。
こんにちは。練馬区桜台の電気工事会社「株式会社コイデン」です。
家庭やマンションの分電盤に付いている「漏電ブレーカー」。
普段あまり意識されませんが、実は火災や感電から命を守るための最重要装置です。
「うちの分電盤には付いているのかな?」
「点検はどうやるの?」
「落ちることが多いけど大丈夫?」
この記事では、
漏電ブレーカーの仕組み
点検の必要性と方法
異常が出たときの対応
交換や工事が必要なケース
を、電気工事士の視点から詳しく解説します。
漏電ブレーカーは、電気が本来の経路以外に漏れたときに自動で電気を遮断する装置です。
人体への感電事故や配線の過熱による火災を未然に防ぎます。
漏電ブレーカーは、電線を流れる行き(相線)と帰り(中性線)の電流量の差を検知します。
正常:行きと帰りの電流が同じ
異常:漏電があると差が生じる → 30mA(家庭用)以上で即遮断
これにより、感電・火災リスクを瞬時に防止できます。
主幹型漏電ブレーカー
→ 分電盤全体を保護するタイプ。多くの住宅で使用。
分岐型漏電ブレーカー
→ 特定の回路のみを保護。病院や事務所など重要負荷を守る場合に設置。
実際に漏電している
コンセントや配線の劣化
湿気や雨水の侵入
家電製品の故障
一時的な過負荷やノイズ
雷サージや大電流負荷の起動時に誤作動
ブレーカー本体の劣化
寿命はおよそ10〜15年
劣化すると誤作動や動作不良を起こす
漏電ブレーカーには必ず「TEST」ボタンが付いています。
このボタンを押すと、意図的に電流差を発生させ、正常ならブレーカーが落ちる仕組みです。
👉 手順:
家中の家電をオフにする
TESTボタンを押す
ブレーカーが「カチッ」と落ちれば正常
落ちない場合は 要交換
半年に1回が推奨(メーカー・電力会社の指針)
特に梅雨や台風シーズン前に行うと安心
TESTボタンを押して動作するか
ブレーカーや分電盤に焦げ跡・異臭がないか
築20年以上で一度も交換していない場合は要注意
TESTボタンを押しても作動しない
頻繁に漏電ブレーカーが落ちる
分電盤から異音・異臭がする
配線やコンセントに焦げ跡がある
これらは 自己判断が危険なケースです。電気工事士に依頼しましょう。
寿命:10〜15年
費用:1万円〜3万円
築30年以上の住宅では、分電盤全体を最新型へ更新がおすすめ
漏電遮断器+安全ブレーカー付き
費用:5〜10万円
配線劣化や漏電が原因なら配線工事も必要
費用:1回路あたり数万円、全館なら数十万円
**電気設備技術基準(電気事業法)**で設置が義務化
新築住宅には必ず漏電ブレーカーが付いています
古い住宅(築30年以上)には未設置の場合もあり、火災保険上も不利になることがあります
原因:屋外コンセントに雨水が侵入し漏電
対策:コンセント交換+防水処理
効果:再発防止、生活が安定
原因:漏電ブレーカー寿命
対策:分電盤ごと交換(費用7万円)
効果:安全性向上、火災リスク大幅減少
漏電ブレーカーは、普段意識されにくいですが、感電・火災を防ぐ命綱です。
半年に1回はTESTボタンで点検
寿命は10〜15年、築30年以上なら交換検討
頻繁に落ちる、異臭・異音がある場合はプロに相談
家庭の安全を守るために、ぜひ定期点検と適切なメンテナンスを心がけましょう。
こんにちは。練馬区桜台の電気工事会社「株式会社コイデン」です。
我々が日々働く、電気工事の現場では、常に「感電」「火災」「転倒事故」などのリスクが伴います。
そのため、プロの電気工事士は厳格なルールと安全意識を持って作業に臨んでいます。
実は、この工事現場で培われている安全意識や予防法は、一般家庭の電気トラブル予防にもそのまま応用できるのです。
この記事では、
工事現場で徹底されている電気の安全ルール
家庭で役立つ応用方法
実際に起きやすい家庭の電気事故と対策
を、事例とエビデンスを交えて解説します。
電気工事士にとって最大のリスクは感電です。
感電は100V(家庭用コンセント)でも条件次第で命に関わる事故になります。
現場では必ず、
作業前の 電源遮断
無電圧確認(テスターで電気が流れていないか確認)
絶縁手袋や絶縁工具の使用
が徹底されています。
工事現場では配線の絶縁や分電盤の確認を怠ると火災に直結します。
そのため、漏電遮断器の設置・定期点検が義務化されています。
現場では「慣れ」による事故が最も危険とされます。
「これくらい大丈夫だろう」と油断した瞬間に事故が起きるため、声掛け・確認・記録が習慣化されています。
工事現場同様に、家庭でも配線の劣化やコンセントの異常を放置すると火災につながります。
チェックすべきポイント:
コンセントに焦げ跡や異臭がないか
タコ足配線を多用していないか
延長コードを巻いたまま使っていないか
家庭の分電盤には、
契約アンペアブレーカー
漏電遮断器
安全ブレーカー
があります。
これらが**落ちるのは「危険を防いでいるサイン」**です。
頻発する場合は配線や家電の不具合を疑い、専門業者に依頼しましょう。
工事現場では「濡れた手で電気に触れない」が徹底されています。
家庭でも同様に、
洗面所やキッチンでは漏電遮断器付きコンセントを使用
濡れた手でコンセントやプラグを抜かない
水気のある場所に延長コードを置かない
といった対策が必須です。
現場では「KY活動(危険予知活動)」として毎日点検が行われます。
家庭でも「月に一度のチェックリスト」を作ると安心です。
チェック例:
ブレーカーの動作確認(テストボタンを押す)
コンセント・延長コードの異常有無
電化製品のコード破損確認
【事例】
テレビ・パソコン・ゲーム機・充電器を1つの延長コードに集中 → 発熱して発火。
【対策】
延長コードは容量を確認(1,500Wが上限)
高出力家電(電子レンジ・ドライヤー)は必ず専用回路で使用
【事例】
洗濯機周辺のコンセントが湿気で漏電 → 使用者が感電。
【対策】
洗面所や浴室近くは防水コンセントに交換
定期的に漏電遮断器の動作確認
【事例】
築40年の住宅、分電盤に漏電遮断器がなく火災発生。
【対策】
分電盤を最新型(漏電遮断器付き)に交換
費用目安:5〜10万円
必ず電源を切ってから作業
→ 電球交換や掃除機の手入れでも意識する。
定期点検を習慣化
→ 月1回の「家庭安全チェックデー」を設定。
声掛け・共有
→ 家族に「ここ危ないから気をつけて」と共有する習慣を持つ。
安全設備を活用
→ 漏電遮断器・防水コンセント・専用回路の導入。
ブレーカーが頻繁に落ちる
コンセントから焦げ臭いにおいがする
電気代が異常に高い
築30年以上で一度も電気点検をしていない
これらは家庭では対応できない領域です。必ず電気工事士に相談しましょう。
工事現場の安全意識は「常に危険を予測し、事前に対策する」ことにあります。
これは一般家庭でも同じで、電気の使い方を少し意識するだけで事故を未然に防げるのです。
配線・コンセントの点検
ブレーカーや漏電遮断器の理解
水回りでのルール徹底
定期的な点検習慣
これらを取り入れることで、家庭の電気事故を大幅に減らすことができます。
電気は便利であると同時に危険とも隣り合わせ。だからこそ、工事現場の安全意識を日常生活に活かすことが重要です。
こんにちは。練馬区桜台の電気工事会社「株式会社コイデン」です。
夏場の電気代の大半を占めるのがエアコン。
「節電のために設定温度を高めにして、風量は自動か弱にしている」という人も多いでしょう。
しかし、実はこの使い方が逆に電気代を高くしてしまう可能性があります。
最新の空調工学やメーカーの実験結果によれば、温度は下げずに風量を強にする方が、部屋が早く涼しくなり、結果的に消費電力を抑えられることが分かっています。
この記事では、
なぜ風量を強にすると節電になるのか
設定温度を下げることの落とし穴
実際の消費電力量の比較例
今日からできる「意外な節電テクニック」
を、根拠に基づいて詳しく解説します。
エアコンの電気代は室外機のコンプレッサーが動く時間と負荷に比例します。
部屋を冷やすとき、最も電力を使うのは設定温度に到達するまでの立ち上げ運転です。
設定温度を下げすぎると過剰冷却が発生
→ コンプレッサーがフル稼働し続け、必要以上に電力を消費
風量が弱いと冷気が部屋全体に行き渡らない
→ 設定温度に到達するまで時間がかかり、稼働時間が延びる
湿度が下がらない
→ 体感温度が下がらず、さらに設定温度を下げてしまう
風量を強にすると、冷気が部屋全体に素早く行き渡ります。
これにより、設定温度に到達するまでの時間が短縮され、コンプレッサーの稼働時間が減ります。
人間の体感温度は、気温だけでなく風速にも影響されます。
気象庁の「風速と体感温度の関係」によれば、風速が1m/s上がると体感温度は約1℃下がります。
つまり、風量を強にすることで設定温度を下げなくても涼しく感じられるのです。
風量が強いと、エアコン内部の熱交換器に多くの空気が通過し、除湿性能が上がります。
湿度が下がれば同じ気温でも涼しく感じられるため、温度を下げずに快適になります。
ダイキン工業の実験(2022年)によれば、
室温30℃ → 設定温度27℃・風量自動
到達時間:約28分、消費電力量:約360Wh
室温30℃ → 設定温度28℃・風量強
到達時間:約18分、消費電力量:約280Wh
風量強+温度控えめ設定の方が、消費電力を約22%削減できたという結果が出ています。
(※条件:6畳相当、外気温33℃、JIS試験条件)
過冷却による電力浪費
設定温度が低いほど、コンプレッサーは長く・強く稼働します。
体感とのズレ
冷えすぎて寒くなり、毛布や長袖を着るといった無駄な状況に。
湿度対策不足
温度だけ下げても湿度が高ければ蒸し暑さは残り、さらに温度を下げる悪循環に。
室温が高いときは必ず風量を強に設定
設定温度は普段より1℃高めに設定してOK(例:27℃ → 28℃)
設定温度到達後は、風量自動にすることで無駄な送風を減らす
冷気を部屋全体に回すことでさらに効率アップ
| 設定 | 1日の消費電力量 | 月額電気代(27円/kWh換算) |
|---|---|---|
| 27℃・風量自動 | 約2.9kWh | 約2,350円 |
| 28℃・風量強 | 約2.3kWh | 約1,860円 |
| 差額:月約490円、夏3か月で約1,470円の節約 |
防音や就寝時は「風量強」が気になる場合がある → 最初の30分だけ強にする
フィルターが汚れていると送風効率が下がるため、2週間に1回掃除が必要
室外機周辺の風通しも重要(塞がれると効率低下)
エアコンの節電は、温度を下げるより風量を強にする方が効率的です。
科学的にも、風速による体感温度の低下や冷気循環の速さが証明されており、結果的にコンプレッサーの稼働時間を減らせます。
今日からできる節電術として、
冷房開始時は風量強+設定温度は1℃高め
室温安定後は風量自動に戻す
サーキュレーター併用で更に効率アップ
この使い方で、夏の電気代を賢く抑えましょう。
こんにちは。練馬区桜台の電気工事会社「株式会社コイデン」です。
「親の家に新しいエアコンをつけようと思ったら、工事業者から『このままでは付けられません』と言われた…」
そんな経験はありませんか?
特に築30年以上の家では、**電気容量(契約アンペア数や配線設備の許容量)**が不足しているケースが多く、最新の高性能エアコンを安全に使えないことがあります。
この記事では、
築古住宅でエアコンが付けられない主な理由
電気容量の確認方法
実際の対策と費用感
工事前に知っておくべき注意点
を、プロの電気工事士の視点で分かりやすく解説します。
昭和〜平成初期に建てられた住宅は、30A以下の契約が多く、エアコンやIH、電子レンジなどを同時使用するとブレーカーが落ちやすくなります。
例:
契約 20A → 同時に使える電力:約2,000W
14畳用エアコン(運転時1,400W)+電子レンジ(1,000W)= ほぼ上限
現行の電気設備基準では、エアコンには**専用回路(ブレーカーから直接エアコンまでの配線)**が必要です。
築古住宅ではコンセントが共用回路になっているため、過負荷や発熱のリスクがあります。
古い家では、配線の被覆が硬化・ひび割れしており、大電流に耐えられない場合があります。
これを無視してエアコンを取り付けると、漏電・火災の危険が高まります。
分電盤(ブレーカーBOX)を確認
東京電力エリアなどでは、アンペアブレーカーに「30A」「40A」などの表示があります。
スマートメーターの場合は契約アンペアの設定が画面表示されます。
電力会社の検針票やWeb明細を確認
「ご契約容量」「契約A数」として記載されています。
分電盤内で「エアコン」「クーラー」などとラベル表示されたブレーカーがあるか確認
実際にエアコンのコンセントから辿り、他のコンセントと共有していないかチェック
一般的なエアコン用配線は**2.0mm(IV線やVVFケーブル)**が標準
古い家では1.6mmの配線が使われている場合があり、大型エアコンには不適合
※配線の確認は感電の危険があるため、必ず電気工事士に依頼しましょう。
方法:電力会社に連絡し、ブレーカー交換や引き込み線の太さを確認して増設
費用目安:3万円程度(電力会社負担の場合あり)
注意点:屋内配線が古い場合は別途工事が必要
方法:分電盤から新たに配線を引き、エアコン専用コンセントを設置
費用目安:1台あたり30,000円から(配線距離・隠蔽配線の有無で変動)
メリット:過負荷防止、電圧降下防止、火災リスク低減
方法:古いVVFケーブルを新しい規格のケーブルに交換
費用目安:1回路あたり2〜5万円
メリット:家全体の電気安全性が向上
方法:古い分電盤を漏電遮断器付きの最新型に交換
費用目安:5〜10万円
メリット:漏電・過負荷に即対応、感電事故予防
見積もりは複数社から取る
→ 同じ工事でも業者によって価格差が大きい
補助金の有無を確認
→ 一部自治体では省エネ家電設置や電気工事に補助金あり
工期と家族の生活への影響を確認
→ 配線更新工事は壁や天井を開ける場合あり
| 項目 | 確認方法 | OK基準 |
|---|---|---|
| 契約アンペア数 | 検針票・分電盤 | 40A以上推奨 |
| 専用回路の有無 | 分電盤・配線確認 | 各エアコンごとに専用回路 |
| 配線の太さ | 工事士が測定 | 2.0mm以上 |
| 分電盤の安全性 | 漏電遮断器の有無 | 有り・作動確認済み |
| 屋外配線の劣化 | 目視・工事士確認 | 被覆劣化なし |
築年数:38年
契約:30A → 50Aに増設
工事内容:専用回路新設+分電盤交換
総工事費:約9万円
工期:1日(停電する時間は1時間から2時間程度)
結果、真夏でもブレーカーが落ちず、快適に使用できるようになりました。
築古住宅では、契約アンペア不足・専用回路なし・配線劣化が原因で新しいエアコンが取り付けられないことがあります。
しかし、事前に電気容量を確認し、必要な対策を取れば安全に設置できます。
特に親の家や実家の場合、長年使ってきた電気設備を見直す良い機会です。
エアコン設置をきっかけに、家全体の電気安全チェックをしてみてはいかがでしょうか。
当社でも、お家の電気の点検やお見積もりを無料で行っております。
こちらからぜひお問い合わせください。
こんにちは。練馬区桜台の電気工事会社「株式会社コイデン」です。
今回は、とても恐ろしい感電事故についての情報です。
感電事故は、電気工事現場だけでなく、一般家庭でも起こり得る重大な危険です。
特に季節によって発生件数が増える傾向があり、電気工事士の現場経験でも「この時期は気をつけないと…」と意識が高まる瞬間があります。
この記事では、感電事故が多い季節とその理由、そしてプロも実践する予防策を、一般家庭でも役立つ形で解説します。
最後には、自宅でできる感電防止チェックリストも掲載します。
感電事故の発生件数は、梅雨時期から真夏にかけて増加します。
その理由は主に以下の通りです。
湿度の上昇による絶縁低下
水分は電気を通しやすくします。空気中の湿度が高いと、配線や工具の表面に付着した水分が絶縁性能を低下させ、感電リスクを高めます。
屋外作業・水回り作業の増加
夏はエアコン設置や屋外コンセントの工事、庭のポンプやイルミネーションの設置など、水や汗に触れながら作業する場面が増えます。
汗による人体抵抗値の低下
人の皮膚は乾燥しているときは数千〜数十万Ωの抵抗がありますが、汗や水で濡れると一気に数百Ωまで低下します。これにより微量な電流でも感電を感じやすくなります。
| 季節 | 主なリスク | 典型的な事故例 |
|---|---|---|
| 春 | 新生活での電気製品設置、DIY作業の増加 | コンセント増設DIY中に感電 |
| 梅雨 | 高湿度による絶縁低下 | 湿った延長コードからの漏電 |
| 夏 | 屋外・水回り作業、汗による抵抗値低下 | エアコン室外機配線中に感電 |
| 秋 | 台風後の復旧作業 | 停電復旧時の感電 |
| 冬 | 結露、暖房器具周辺の水漏れ | 加湿器周りの延長コードからの漏電 |
感電の危険性は、電圧だけでなく「流れる電流の大きさ」と「流れる経路」によって変わります。
1mA〜5mA:軽いしびれ
5mA〜15mA:筋肉のけいれん、手が離せなくなる
30mA以上:呼吸困難、心室細動の可能性
100mA以上:極めて危険、短時間で致命的
※一般家庭の100Vコンセントでも条件が揃えば命に関わる感電は十分起こり得ます。
ブレーカーを必ず落とす
電圧検電器やテスターで無電圧を確認
他の人が勝手に電源を入れないよう施錠や表示を行う
絶縁手袋・絶縁靴の着用
工具は必ず絶縁仕様のものを使用
作業服や手袋が濡れていないか確認
足元が濡れていないかチェック
金属製の足場やハシゴ使用時はゴムシートや絶縁材を敷く
屋外作業は天候を考慮して日程調整
焦げ跡、変形、緩みがないか確認
水や湿気がかからない位置に設置
使用しないときは防水カバーを使用(屋外)
屋外での使用は必ず防水仕様のもの
たこ足配線は避ける
巻いたまま使用しない(発熱・絶縁低下の原因)
洗面所やキッチンでは漏電遮断器付きコンセントを使用
水滴や湯気がかかる場所には電化製品を置かない
掃除の際は必ずコンセントを抜く
コンセントキャップでイタズラ防止
延長コードは届かない位置に設置
高齢者は感電を自覚しにくい場合があるため、家族で定期的にチェック
| 項目 | 頻度 | チェック内容 |
|---|---|---|
| コンセント点検 | 月1回 | 焦げ跡やぐらつきの有無 |
| 延長コード点検 | 月1回 | 被覆破れ、断線の有無 |
| 漏電遮断器作動確認 | 半年に1回 | テストボタンで作動確認 |
| 家電の清掃 | 必要時 | 水滴や埃の付着除去 |
| 屋外設備の防水確認 | 梅雨前・冬前 | 防水カバーやパッキン劣化 |
感電事故は、夏場や湿度が高い季節に増える傾向があります。
これはプロの電気工事士の現場感覚だけでなく、事故統計でも裏付けられています。
しかし、正しい知識と予防策を身につければ、感電事故は大きく減らすことができます。
この記事で紹介した方法は、工事現場でも家庭でも有効です。
日々のちょっとした意識が、命を守る大きな一歩になります。
「感電は特別な事故ではない」という認識を持ち、今日から安全対策を始めましょう。