オフィシャルブログ

月別アーカイブ: 2025年10月

電気工事士の経験を、正当に評価する会社へ。コイデンの求人ページを更新!

経験を、ちゃんと評価してくれる職場を探していませんか?

「同じ仕事をしているのに、給料が上がらない」
「現場を任されても、“感謝”だけで終わってしまう」

そんな想いを抱える電気工事士の方へ。

東京都練馬区を拠点にマンションリフォーム中心の工事を行う株式会社コイデンでは、
このたび求人ページをリニューアルし、給与上限の引き上げ面接フローの見直しを行いました。

目的は明確です。

現場で培った経験を正当に評価し、誠実に働く人が報われる会社でありたい。


給与上限を30万円から45万円へ

― 技術力・責任感・信頼に見合った評価へ

今回の更新で、給与の上限を30万円 → 45万円へ引き上げました。

現場を動かせる力、丁寧な仕上げ、顧客対応など、
“現場を任せられる人”がしっかり報われる評価体系にしています。

区分 改定前 改定後 備考
未経験者 22〜28万円 22〜30万円 資格支援あり
経験者 25〜30万円 28〜45万円 現場責任・対応力を総合評価

「年数ではなく、中身で評価する」
それが、コイデンの考える“実力主義”です。


「やる気」ではなく「信頼できる実力」を重視する採用へ

今回のリニューアルでは、給与面だけでなく、面接フローも一新しました。
現場に合う人材を丁寧に見極め、長く信頼関係を築ける採用体制にしています。


📍新しい面接の流れ

  1. 応募(メールまたはフォーム)
     スマートフォンから簡単にエントリー可能。

  2. 採用担当による一次面接(経験・適性確認)
     これまでの施工内容や得意分野をじっくり伺います。

  3. 社長面接(最終確認・価値観の共有)
     仕事観・お客様との関わり方・チーム意識などを丁寧に確認。


「即採用」よりも、「長く信頼して任せられる人」を

コイデンは、“腰掛け”ではなく“仲間”として働いてくれる人を求めています。

短期的に稼ぐための転職ではなく、
お客様との信頼を一緒に積み上げていける人を採用したい。

「現場の責任を持つ」という姿勢こそが、
コイデンで最も評価される“実力”です。


現場はリフォーム中心。技術が活きる環境

コイデンの工事は、マンションやクリニックなどのリフォーム案件が中心。
新築工事とは違い、既存の配線や器具を読み解く力、
柔軟な判断力が求められる現場が多いです。

だからこそ、経験者の腕が光る環境です。

  • 勤務時間:9:00〜17:00(16:45片付け、17:00完全撤退)

  • 残業:月平均4時間未満(残業手当全額支給)

  • 休日:日曜・祝日・GW・お盆・年末年始

「技術に集中して、誠実に働く」
そんな働き方を大切にできる現場です。


コイデンの職場文化:誠実さとチームワーク

コイデンでは、職人一人ひとりの“信頼”を会社全体で支える仕組みがあります。

  • 週1回の全体ミーティングで現場情報を共有

  • 現場管理・勤怠・書類提出はデジタル化(IT導入済)

  • 社内の連絡もスムーズで、報連相の負担が少ない

「現場でしっかり動ける人が、余計な手間で疲れないように」
という思いから、業務効率化も積極的に進めています。

技術も、信頼も、共に積み重ねていく。
それがコイデンのスタイルです。


社長メッセージ

「“腕のある人”が報われる会社でありたい」

「うちは、“量”ではなく“質”で選ばれる会社を目指しています。
だからこそ、経験を持つ方には、責任と対価をきちんとお渡ししたい。」

コイデンの社長は、現場を知る職人出身。
取引先からの信頼は、職人一人ひとりの誠実な仕事の積み重ねで成り立っています。

「独立を前提に数か月だけ働く――
そんな関係では、本当の信頼は築けません。
コイデンが求めているのは、“共に会社を支えていける人”です。」

現場を任せられる責任感と、
お客様の信頼に応える誠実さを持った方。
そんな仲間を、私たちは歓迎します。


応募はこちらから

あなたの経験を、正当に評価する職場があります。
現場を知る人同士だからこそ、言葉ではなく“結果”で通じ合える環境です。

👉 コイデン採用ページはこちら

誠実に働く人が報われる。
それが、コイデンの採用です。

電気工事士が感電する“7つの作業”とは? 令和6年度の事故実例を徹底分析。

令和6年度に起きた電気工事の感電・死亡災害を、実際の作業シーンで7類型に分類。共通要因と現場で使える再発防止チェックを、電工目線で徹底解説します。

 

感電注意

はじめに──事故は「たまたま」ではなく「重なり」で起きる

感電・電撃災害は、一つのミスで起きるのではなく、小さな抜けや思い込みが重なって発生します。とくに電気工事は、停電・検電・表示施錠・短絡接地という基本の一連(Lockout/Tagoutの和訳運用)が崩れた瞬間、命に関わります。本稿では、令和6年度の公表事例や報道傾向から、事故が集中した“作業内容”で7つに整理。各類型ごとに起こりやすい場面・共通要因・5分でできる点検リストを示します。
結論から言えば、最も多いのは**「受配電設備内の活線近接」「送配電線路の近接・重機接触」、次いで「屋内配線の逆接・誤認」。そして下請け階層化単独作業**がリスクを跳ね上げます。


7つの事故多発“作業”類型

1. 送配電線路の近接作業(伐採・建柱・高所作業車)

典型シーン

  • 伐採した枝や幹が想定外に反発・回転して活線部に近接/接触

  • 建柱車や高所作業車のブーム離隔不足のまま旋回・上昇

  • 現場条件(風・傾斜・周辺工作物)変化を班内で再共有しないまま続行

共通要因

  • 離隔基準の事前算定不足(可動域・反発角・吊荷振れを含めていない)

  • 監視員不在や合図の混乱、立入区分の曖昧化

  • マンネリ化(「いつも大丈夫だった」)による近接軽視

5分点検

  • 風向・反発方向・ブーム可動域を現地で模式図化し共有

  • 監視員の専任立入区分(カラーコーン・バー・看板)を設置

  • 最小離隔の読み上げ(誰が言ったか分かる声で/復唱)

  • 重機旋回・上昇前に**“停止→指差呼称→OK合図→駆動”**を徹底


2. 受配電設備(キュービクル等)内の通線・結線

典型シーン

  • 盤内でケーブル通線中、銅バー(通電)へ近接/接触

  • 絶縁養生の範囲不足、配線ルート変更がその場判断

共通要因

  • 停電計画の不徹底(計画はあっても“作業直前の検電”がない)

  • 遮へい・養生の不足(バー・端子が見えている)

  • 二次請け以降への手順書・図面未配布

5分点検

  • 停電→施錠・表示→“作業直前”の検電→短絡接地を作業者本人が確認

  • 露出充電部へ硬質養生(規格品)立入禁止表示

  • 図面の版数通線ルートを、班全員で声に出して復唱

  • 絶縁用手袋・保護具の劣化点検(ピンホール、期限、サイズ)


3. 受配電設備の点検・清掃・軽微作業(“ちょっとだけ開ける”)

典型シーン

  • 点検窓やカバーを外し、通電部が見えている状態で清掃・締付

  • 「計器を見るだけ」「写真だけ」のつもりで接近限界を跨ぐ

共通要因

  • 軽作業扱いで安全措置を省略

  • 狭小盤室での姿勢変化(しゃがみ→起立)による誤接触

  • 単独作業での判断ミス

5分点検

  • **“軽作業でも活線近接は同じ”**の原則を掲示

  • 接近限界ラインの床マーキング(テープ)

  • 片手作業・姿勢管理・工具絶縁被覆の再点検

  • 単独作業禁止(少なくとも同席者の復唱を条件に)


4. 撤去・段取り確認中の誤接近(仮固定・仮設解体)

典型シーン

  • 撤去対象の一部が活線系統に残存しているのに、無電化と誤認

  • 仮設材や押さえ金具を外した瞬間に導通ルートが変わる

共通要因

  • 系統切替・段取り変更の口頭共有のみ

  • 識別ラベル不足/旧ラベル残置

  • “終盤だから”の焦り

5分点検

  • 撤去前に系統図へ赤入れ(残存・活線・無電の色分け)

  • ラベルを現場で貼り替え/旧ラベル剥離までやる

  • 「段取り確認のみ」でも検電→接地を実施(時間を惜しまない)


5. 屋内配線・照明器具での逆接・誤結線

典型シーン

  • コンセントや照明回路で電源・負荷の逆接、プラグ抜去時に電源側露出

  • 調光器・センサ混在回路で相序/極性思い込み

共通要因

  • 単独作業、ラベル/回路図の不整合

  • 既設系統の流用で検電省略

  • 試験・通電確認の順序ミス

5分点検

  • 極性・相序をテスター/検電器で実測ラベル貼付

  • プラグ/コネクタの切り離しは**“無電確認→写真記録→抜去”**

  • 単独作業時は電話スピーカONでの復唱手順を必須化


6. 太陽光・蓄電池・自家用発電機の連系・切替

典型シーン

  • 逆潮流・バックフィードの想定漏れ

  • PCSや蓄電池の自動再起動を失念

  • 非常用発電機試験後の切替戻し忘れ

共通要因

  • 元系統/非常系統/分散電源の役割と位相の理解不足

  • 試験モード→常用移行手順書が曖昧

  • ステッカーや結線図の現地整備不足

5分点検

  • **「全電源停止条件」**を文書化し、誰が・どこで確認するか明記

  • 連系遮断器の位置表示(機械表示+タグ)をダブルで

  • 試験後の復旧チェックリストを読み上げ→署名


7. 仮設電源・延長コード・分電盤の暫定使用

典型シーン

  • 仮設分電盤の漏電遮断器容量/感度不適合

  • コードの被覆損傷・水濡れ養生なし

  • 班長不在時の増し増し使用(たこ足)

共通要因

  • 工程遅延による“とりあえず”運用

  • 雨天対策の甘さ(屋外配線・仮設照明のIP等級軽視)

  • 誰の管理物か不明な仮設が残置

5分点検

  • 漏電遮断器の動作試験適正感度の確認(記録残し)

  • 延長コードの全長目視(被覆・コネクタ・防水)→不適合は即交換

  • 仮設品に管理者名・撤去予定日を明記したタグを付与


類型をまたぐ“4つの根本要因”

  1. 情報共有の断絶

    • 一次→二次→三次で図面・手順書の版ズレ、口頭伝達のみ、当日変更の紙残しなし。

    • 対策:「版数」を声で確認配布先の記名リスト運用、当日変更は必ず赤入れ+写真

  2. “作業直前”の検電欠落

    • 前日に検電済み=安全ではない。人の出入り・切替・再起動で状況は変わる。

    • 対策:停電→施錠・表示→直前検電→短絡接地を“読む・やる・記録する”。

  3. 単独作業・軽作業扱い

    • 「見るだけ」「拭くだけ」「写真だけ」で近接限界を突破

    • 対策:単独禁止を原則に、やむなし時は電話復唱+動画記録で“擬似二名体制”。

  4. 離隔・姿勢の設計不足

    • 離隔は静止寸法ではなく、揺れ・反発・旋回の動的余裕まで含めて設計。

    • 対策:可動域スケッチ監視員の専任指差呼称の定着


事故はどこで“止められた”か──ヒヤリ・ハットの分解

  • 第1の関門(計画段階):停電計画・切替手順・連系条件の文章化

  • 第2の関門(現地到着)KY(危険予知)シートで**“今日の要注意3つ”**を書き出す。

  • 第3の関門(作業直前)直前検電・短絡接地養生

  • 第4の関門(作業中)指差呼称立入監視変化(風・人・工程)発生時の中断宣言

  • 第5の関門(復旧)復旧チェックリストの読み上げと署名

いずれも5分~10分でできる行為で、**“中断する勇気”**が最後の砦になります。


すぐ貼れる!「5分点検カード」サンプル(A4掲示想定)

共通(全作業)

  • 今日触れる可能性がある充電部を3つ書いたか

  • 停電→施錠・表示→直前検電→短絡接地を声出しで確認したか

  • 単独作業なし(やむなし時は電話復唱+動画

  • 立入区分はテープorバーで目に見える形にしたか

送配電線路・伐採・建柱

  • 最小離隔(mm)と可動域をスケッチ化

  • 監視員の氏名立ち位置を決めたか

  • 風・傾斜・反発の再評価タイミングを決めたか

受配電設備(通線・点検・撤去)

  • 露出充電部の養生ラベルを確認

  • 図面の版数を復唱(v●●)

  • 復旧時の切替順を読み上げ→署名

屋内配線・照明

  • 相序・極性をテスターで実測→ラベル

  • プラグ切離しは無電後に写真記録

  • 漏電遮断器の試験ボタンを押した記録


事故事例に学ぶ“声掛けの型”──言い回しを統一する

  • 直前検電しました、OKです」→「復唱:直前検電OK

  • 旋回します。停止よし、離隔よし、周囲よし、旋回

  • 変更あり。作業中断、KYを更新します

  • 復旧読み上げ開始。主遮断器OFF、連系遮断器OFF…

現場の言葉は短く、肯定形で、誰が言ったか分かる声量に統一しましょう。


協力会社・二次請けに効く“配布パック”の作り方

  1. 一枚図(最新版):受電点~分岐~現場、危険部位は赤、無電予定は青。右上に版数と日付

  2. 当日差分シート:変更点のみを赤入れで追記。

  3. 手順ショート版:停電→施錠・表示→直前検電→短絡接地→養生→作業→復旧。

  4. 復唱カード:主要チェック項目に□を付けて読み上げ式に。

  5. 記録テンプレ:写真(盤内、養生、検電、復旧)→ファイル名の型を固定。


管理者向け:教育と評価のKPI

  • 教育:月1回、10分間の“盤内KYミニ研修”(写真1枚から危険3つを言語化)

  • 評価

    • 直前検電の写真記録率(目標90%以上)

    • 単独作業率(ゼロを目標に)

    • 中断宣言件数(“多い”ことを称賛する)

    • 版ズレ指摘件数(“見つけた人”を表彰)


よくある質問(FAQ)

Q. 軽微な点検でも停電は必要?
A. 活線部に近接する可能性が1%でもあるなら必要です。最低でも直前検電と養生は外せません。

Q. 二次請け以降にも全部配るべき?
A. 配らない前提で計画しないこと。版数と当日差分まで含めて配付し、配布リストに記名を。

Q. 雨天で仮設を使い回すのは?
A. IP等級・漏電遮断器感度を満たさない仮設は使用禁止。“一時凌ぎ”ほど事故率が跳ねます


まとめ──“準備に時間をかけるほど、作業は速く安全になる”

  • 事故は受配電設備内の活線近接送配電線路の離隔不足屋内配線の逆接に集中。

  • 根本は情報共有の断絶直前検電の欠落単独・軽視

  • 5分点検カード復唱写真記録が最もコスパの高い対策です。

現場は今日も動いています。**“中断する勇気”**をチームの文化にしましょう。
——私たちは、誰一人、感電で失わない現場を目指します。

 

KOI-DENの事務所を彩る「生きたインテリア」たち

――職人の空間に、緑の呼吸を。

KOI-DENの事務所に足を踏み入れると、まず目に飛び込んでくるのは天井から吊るされた緑のオブジェたち。
板付けされたビカクシダ、苔玉、そして無骨な木の棚の上に並ぶ多肉植物や塊根植物たち。
どれも電気工事の現場とは対照的な“静かな生命力”を放っています。

コイデンバーカウンター


1. ビカクシダ(コウモリラン)

  • 和名:コウモリラン(蝙蝠蘭)

  • 学名Platycerium spp.

  • 原産地:東南アジア、アフリカ、オーストラリアなど

  • 分類:ウラボシ科ビカクシダ属(シダ植物)

 

コイデンのビカクシダ

豆知識

ビカクシダは樹木に着生して生きるシダ植物。
葉には、根元を覆う「貯水葉」と、ツノのように伸びる「胞子葉」の2種類があります。
この独特な形が「コウモリの羽」に似ていることから“コウモリラン”という名が付きました。
KOI-DEN事務所では板付けと苔玉の2パターンで管理され、日光と風をうまく取り入れた配置が特徴的。
作業場に自然なリズムと清涼感をもたらしています。


2. アガベ

  • 学名Agave spp.

  • 原産地:メキシコを中心とした乾燥地帯

  • 分類:リュウゼツラン科アガベ属

コイデンのアガベ

豆知識

多肉植物の中でも特に人気の高いアガベ。
葉先に鋭いトゲを持ち、光沢ある葉が放射状に広がる姿はまるで“金属の彫刻”。
乾燥に強く、強い日差しを好むため、日当たりの良い窓際でKOI-DENの事務所に力強い印象を添えています。
“忍耐と再生”の象徴ともいわれ、職人の粘り強さを思わせる存在です。


3. パキポディウム(塊根植物)

  • 学名Pachypodium spp.

  • 和名:象の木/キリンの木

  • 原産地:マダガスカル・アフリカ南部

コイデンのパキポディウム

豆知識

幹が太く、水をたっぷりと蓄えるパキポディウムは“乾燥に生きる知恵の象徴”。
トゲに覆われた太い幹から可愛らしい葉を伸ばす姿は、荒野の中のオアシスのようです。
KOI-DENのデスク上では、LEDライトの下で堂々と立ち、根気強く育つその姿が、日々の作業への粘り強さを映しています。


4. フィカス・プミラ(斑入り)

  • 学名Ficus pumila

  • 分類:クワ科フィカス属

  • 原産地:東南アジア

コイデンのフィカス・プミラ

豆知識

小さなハート形の葉をつけるツル性植物。
白い斑入りの品種は、明るい場所でより色彩が映えます。
KOI-DENの事務所では、無骨な木材や金属の棚に柔らかさを添える役割を果たしており、空間に“癒し”と“彩り”を加えています。
風が吹くたびに小さく揺れる葉が、まるで呼吸をするように静かな時間を刻んでいます。


5. サボテン

  • 分類:サボテン科(Cactaceae)

  • 原産地:アメリカ大陸の乾燥地帯

コイデンのサボテン

豆知識

水分を茎に蓄え、ほとんどの葉をトゲに変えた“乾きの王”。
KOI-DENの事務所では、光を反射して輝く姿が印象的です。
見た目の無骨さとは裏腹に、非常に強く生命力に溢れた植物であり、
“少ない条件でも生き抜く強さ”を象徴する存在として職人たちの空間にぴったりです。


まとめ:植物と仕事のリズム

KOI-DENの事務所にある植物たちは、ただのインテリアではありません。
電気工事という「光」を扱う仕事のそばで、自然の光と呼吸を感じさせる存在
それぞれが持つ生命力と造形美が、現場の緊張感を和らげ、働く人の心に“余白”を与えています。

これらの植物たちは、KOI-DENのもう一つの職人魂――
**「丁寧に、誠実に」**という理念を、静かに語っているのかもしれません。

単相?三相?100V?200V?動力?電灯? この際電気工事士が違いと用途、契約の際に必要なこと、全部教えちゃいます!【保存版】

はじめに

電気は私たちの生活に欠かせないインフラです。しかし、「単相」「三相」「100V」「200V」「電灯」「動力」といった言葉は、家庭や工場、店舗で電気を使う上で必ず関わる用語なのに、一般の方にはなじみが薄いのが実情です。

  • 家庭でエアコンやIHクッキングヒーターを使うとき

  • 店舗で業務用冷蔵庫やエアコンを導入するとき

  • 工場で機械を動かすとき

このような場面で「どの電気を契約すればよいのか?」を理解していないと、後から契約変更や追加工事で余計なコストが発生してしまいます。

この記事では、電気工事士の立場から「電気の種類と用途」「契約時に必要な知識」を体系的に解説します。
家庭の主婦の方にも分かりやすく、施工管理担当者にも実務で役立つように、丁寧にまとめました。

三相単相違い


第1章:電気の基本 ― 単相と三相の違い

まず最初に押さえるべきは「単相」と「三相」です。

単相(Single-phase)

  • 一般家庭で使用される方式

  • 電柱から2本の線(+と−)で電気を供給

  • 安定して100V、または200Vを利用可能

  • 家庭用電化製品の大半は単相

👉 主婦がよく使う家電(炊飯器、電子レンジ、掃除機など)はすべて単相100Vです。
👉 エアコンやIH、エコキュートなど一部の家電は単相200Vで動作します。


三相(Three-phase)

  • 工場や商業施設で使われる方式

  • 電柱から3本の線で電気を供給(電流が3相分流れる)

  • モーターを効率よく回転させられるため、大型機械や業務用エアコンに必須

  • 消費電力が大きくても安定して供給可能

👉 工場の機械やコンプレッサー、業務用冷蔵庫などは三相200Vが必要です。
👉 電動工具やポンプなど、動力用途では三相が基本です。


単相と三相の比較表

項目 単相100V/200V 三相200V以上
主な用途 家庭用家電、住宅設備 工場機械、大型空調、業務用設備
電柱からの線 2本 3本
メリット 家庭で使いやすい 大電力でも効率よく供給可能
デメリット 大電力には不向き 設備工事や契約が必要

第2章:100Vと200Vの違い

三相単相図解

日本の家庭用電源は「100V」が一般的ですが、最近は「200V」を使う家電も増えています。

100Vの特徴

  • 家庭用コンセントで使用する標準的な電圧

  • 電気代は「電力量(kWh)」で決まるため、100Vと200Vで大きな差はない

  • 延長コードやタップでも手軽に利用可能

👉 テレビ、炊飯器、掃除機などは100V。


200Vの特徴

  • 電圧が高いため、同じ電力をより少ない電流で供給可能

  • モーター効率が高く、大型家電に適している

  • 専用コンセントや専用ブレーカーが必要

👉 エアコン(大型)、IHクッキングヒーター、エコキュート、EV充電器など。


100Vと200Vの比較表

項目 100V 200V
主な用途 小型家電、照明 大型家電、設備
導入のしやすさ 標準 専用工事が必要
電力効率 電流が大きくなりやすい 少ない電流で済む
安全性 感電リスクは比較的低い 感電リスクが高まる

第3章:電灯契約と動力契約の違い

電気を契約する際、よく出てくるのが 「電灯契約」と「動力契約」 です。

電灯契約(Lighting)

  • 一般家庭や事務所で使う契約

  • 単相100Vまたは200V

  • 照明、コンセント、家庭用家電に使用


動力契約(Power)

  • 三相200Vで供給される契約

  • 工場、店舗、業務用設備で利用

  • 大型モーター、ポンプ、エアコンなど


電灯と動力の比較表

契約種別 電圧・相数 主な用途 利用場所
電灯契約 単相100V/200V 照明・家電 家庭・事務所
動力契約 三相200V 機械・モーター・大型空調 工場・商業施設

第4章:契約の際に必要なこと

家庭や店舗で電気を契約する際には、以下の点に注意しましょう。

  1. 使用する機器の電圧と相数を確認する

    • 家庭用エアコン:単相200V

    • 業務用エアコン:三相200V

  2. 専用回路が必要かを確認

    • 大型IHやEV充電器などは専用配線工事が必須。

  3. 契約アンペア数を見直す

    • 家庭では30〜50Aが一般的。

    • 機器が多い場合はブレーカーが落ちやすいため契約変更が必要。

  4. 電力会社との契約種別

    • 家庭 → 電灯契約

    • 店舗や工場 → 電灯+動力の併用が多い


第5章:よくある疑問と回答

Q1. 200Vの家電を100Vのコンセントに差したら?
👉 動きません。最悪の場合、故障や火災の原因になります。

Q2. 三相200Vの機械を家庭に導入できる?
👉 基本的には不可。三相の契約を結び、配線工事が必要です。

Q3. 電灯契約と動力契約を併用できる?
👉 可能です。多くの工場や店舗は両方を契約しています。


まとめ

  • 単相は家庭用、三相は業務用

  • 100Vは一般家電、200Vは大型家電や設備

  • 電灯契約は照明・家電、動力契約は機械やモーター

  • 契約前に「使用機器」「専用回路」「契約種別」を必ず確認すること


電気工事士からのひとこと

電気の契約や工事は「専門的でわかりにくい」と感じる方が多いですが、仕組みを知るだけで無駄な工事費や契約変更を防ぐことができます。
この記事は保存版として、家庭の主婦の方から施工管理のプロまで、何度も見返していただける内容にしました。

サウナで使われる電気量はどのくらい?電気工事士が解説!

こんにちは。練馬区桜台の電気工事会社「株式会社コイデン」です。

近年のサウナブームで、「自宅に電気サウナを導入したい」という声も増えています。
でも気になるのはやっぱり 電気代。サウナヒーターはどれくらいの電気を使うのでしょうか?

この記事では、電気工事士の視点から サウナの消費電力・電気代・導入時の注意点 をわかりやすく解説します。

サウナの電気


サウナヒーターの種類と消費電力

電気サウナには主に次のような種類があります。

1. 家庭用(小型・1〜2人用)

  • 出力:2〜4kW

  • 使用時間:30分〜1時間

  • 電気代目安(1時間使用):約60〜120円

👉 一人暮らしやマンション用に人気。家庭用200V専用回路が必要になることが多い。


2. 中型(3〜6人用)

  • 出力:6〜9kW

  • 使用時間:1時間程度

  • 電気代目安(1時間使用):約180〜270円

👉 サウナ施設や家庭のガレージ・庭に設置されるタイプ。分電盤からの専用配線工事が必須。


3. 大型(業務用・10人以上)

  • 出力:12〜20kW以上

  • 使用時間:1〜2時間

  • 電気代目安(1時間使用):約360〜600円

👉 スーパー銭湯やジムに設置される本格タイプ。三相200V動力契約が必要。


電気代を実際に計算してみる

電気代の計算式はシンプルです。

電気代(円)= 消費電力(kW) × 使用時間(h) × 電気単価(円/kWh)

例えば、6kWのサウナを1時間使った場合(電気単価30円/kWhと仮定)
→ 6 × 1 × 30 = 180円

これを毎日1時間使うと…
180円 × 30日 = 5,400円/月 となります。


サウナと家庭の電力比較

家庭でよく使う家電と比べてみましょう。

家電 消費電力 1時間使用の電気代(目安)
エアコン(冷房) 0.5〜1.0kW 15〜30円
電気ケトル 1.2kW 36円(5分換算で約3円)
電気サウナ(中型) 6kW 180円

👉 サウナは「短時間で大量に電気を使う家電」であることがよく分かります。


電気工事士が見る「サウナ導入の注意点」

サウナを自宅に導入する場合、以下に注意が必要です。

  1. 専用回路が必要

    • サウナヒーターは大きな電力を消費するため、既存のコンセントでは使えません。

    • 分電盤からの専用回路工事が必要。

  2. 単相200Vまたは三相200V契約

    • 一般家庭の100Vでは対応できない場合が多い。

    • 電力会社との契約変更が必要になるケースあり。

  3. 安全ブレーカーの設置

    • 高出力機器なので、漏電ブレーカーや過電流保護が必須。

  4. 換気と耐熱性

    • 電気工事だけでなく、部屋全体の耐熱仕様も考慮する必要がある。


まとめ

  • 家庭用サウナは 2〜4kW、小型なら1時間60〜120円程度

  • 中型以上では 6kWで180円/時間、毎日使うと月5,000円以上の電気代。

  • 業務用はさらに高出力で、専用回路や動力契約が必須

  • 導入には必ず電気工事士による安全な施工が必要。


サウナは「ととのう」ための最高の空間ですが、その裏にはしっかりとした電気工事と電力管理があります。
導入を検討している方は、ぜひ専門業者に相談してみてください。

黒部ダムってココが凄い!電気工事士が解説する黒部ダムの凄さ

こんにちは。練馬区桜台の電気工事会社「株式会社コイデン」です。

「日本の発電所といえば?」と聞かれたら、多くの人が思い浮かべるのが 黒部ダム ではないでしょうか。富山県にあるこの巨大ダムは、観光地としても人気ですが、実は日本の電気を支えるうえで欠かせない存在です。

今回は電気工事士の視点から、黒部ダムの「凄さ」を解説します。

黒部ダムのすごさ


黒部ダムの基本データ

  • 正式名称:黒部ダム(黒四ダム)

  • 所在地:富山県立山町

  • 完成:1963年

  • 高さ:186m(日本一のアーチ式ダム)

  • 長さ:492m

  • 総貯水量:約2億立方メートル

  • 発電方式:水力発電(黒部川第四発電所ほか)


凄さ① 日本一のアーチ式ダム

高さ186mというスケールは、東京の高層ビルと比べても圧倒的。
特に「アーチ式」と呼ばれる構造は、水圧を両側の岩盤に逃がす仕組みで、膨大な水を効率的に支えるための最先端技術でした。

電気工事士目線で見ると、この高さに合わせた送電線や発電機設備の設計・施工は、今でも大規模工事の教科書のような存在です。


凄さ② 水力発電の出力が圧倒的

黒部ダムからの水は 黒部川第四発電所 に送られ、最大33.5万kWを発電します。

  • 一般家庭の使用電力(1世帯あたり平均400〜500kWh/月)に換算すると…
    約8万世帯分の電力をまかなえる規模

しかも水力発電は「二酸化炭素を出さないクリーンエネルギー」。黒部ダムは環境面でも非常に価値の高い発電所なのです。


凄さ③ 建設工事が「世紀の難工事」

黒部ダムのもう一つの凄さは、建設工事そのものです。

  • 掘削したトンネル延長:約80km

  • 搬入資材の総量:約1,000万トン

  • 殉職者数:171名

当時は機械化も不十分で、資材運搬やトンネル工事は極めて過酷でした。
特に「破砕帯(はさいたい)」と呼ばれる大量の地下水が噴き出す難所の突破は、日本の土木史に残るエピソードです。

電気工事士として現場を想像すると、仮設電源や照明の確保、資材運搬用の電動設備など、当時の工夫がどれほど大変だったか計り知れません。


凄さ④ 電力と観光の両立

黒部ダムは「発電所」でありながら、年間100万人以上が訪れる観光名所でもあります。

  • 夏の放水観光(観光放水)では、1秒間に10トン以上の水が放出され、迫力満点。

  • 周囲には立山黒部アルペンルートがあり、観光と電源開発が共存している珍しい例です。

ダムの役割を理解することで「ただの観光地」ではなく、日本の電力を支えるインフラとしての価値も見えてきます。


電気工事士が考える「黒部ダムの学び」

黒部ダムから学べることは、電気工事士の仕事にも直結しています。

  1. 電気設備は規模が違っても原理は同じ

    • 発電所の大型タービンも、家庭用のモーターも「電気を効率よく使う」点では共通。

  2. 現場の安全が最優先

    • 黒部ダム建設で多くの犠牲が出た歴史は、今の安全基準をつくる原点でもあります。

  3. インフラの裏にある努力を知ると電気の価値が変わる

    • 普段スイッチ一つで使える電気のありがたさが、黒部ダムを知ると実感できます。


まとめ

黒部ダムの凄さは単なる大きさだけではありません。

  • 日本一のアーチ式ダムという規模

  • 8万世帯分を支える巨大な発電力

  • 世紀の難工事と呼ばれた建設史

  • 観光と電源開発の両立

これらすべてが重なって「黒部ダムの凄さ」を形づくっています。

電気工事士として言えるのは、黒部ダムは「電気の大切さを教えてくれる生きた教材」だということです。

自転車競技でどのくらい発電できる?各種自転車競技別の発電量を電気工事士が解説!

こんにちは。練馬区桜台の電気工事会社「株式会社コイデン」です。

「自転車をこぐと電気が作れる」──これは理科の授業やテレビの実験でよく耳にするフレーズです。実際、人力でどのくらいの電力が得られるのでしょうか?

この記事では、電気工事士の視点から 競輪・ロードレース・マウンテンバイク・BMXストリート の4種目を例に、競技中の走行をもし発電に使ったらどのくらいの電力量になるのかを解説します。さらに、その電力で家庭用冷蔵庫がどれくらい稼働できるのかも表にまとめました。


人力発電の基本:1人の脚力で作れる電力

一般的に、成人がエアロバイクをこぎ続けた場合の発電量は以下のようになります。

  • 普通の人が軽くこぐ → 50〜100W

  • 本格的なアスリートが全力でこぐ → 300〜500W

  • 世界トップクラスのスプリンター → 1,000W以上(短時間)

ただし、これは「瞬間最大出力」と「持続可能な平均出力」で大きく差があります。冷蔵庫などの家電を動かすには「持続可能な出力」で考える必要があります。


各競技の発電量をシミュレーション

1. 競輪(トラックレース)

競輪選手は短時間で爆発的なスプリント力を出すのが特徴。

  • 瞬間最大出力:1,200W以上

  • 持続平均(1分程度):600〜800W
    👉 発電量は非常に大きく、他競技を圧倒。


2. ロードレース

長時間の持久走行に特化。

  • 瞬間最大出力:800〜1,000W

  • 長時間平均(1時間以上):250〜350W
    👉 安定して発電でき、現実的に最も「電力向き」。


3. マウンテンバイク(XC)

未舗装路を登坂・下りで繰り返す競技。瞬発力と持久力が両立。

  • 瞬間最大出力:600〜800W

  • 平均:200〜300W
    👉 坂道での出力は大きいが、下りではほぼゼロ。


4. BMXストリート

技やジャンプ中心のため、ペダリング自体は短時間。

  • 瞬間最大出力:400〜600W

  • 平均:100〜150W
    👉 発電効率としては最も低い。


発電量ランキング

自転車発電ランキング

  1. 競輪(爆発力が桁違い)

  2. ロードレース(長時間安定)

  3. マウンテンバイク(変動は大きいが高出力も可能)

  4. BMXストリート(ペダル時間が少ないため低出力)


冷蔵庫を動かせる時間に換算!

家庭用の一般的な冷蔵庫(消費電力:100W前後)を基準に、「1時間こぎ続けた場合の稼働時間」を計算してみましょう。

自転車競技 平均発電量(W) 1時間の発電量(Wh) 冷蔵庫稼働時間(目安)
競輪 700W 700Wh 約7時間
ロードレース 300W 300Wh 約3時間
マウンテンバイク 250W 250Wh 約2.5時間
BMXストリート 120W 120Wh 約1.2時間

※効率ロス(発電機変換効率70%程度)を考えると、実際の稼働時間はさらに2〜3割減少します。


電気工事士から見た「人力発電」の現実

人間が出せる電力は限られています。
例えば、家庭全体の平均電力消費は 400〜500W。つまり、ロード選手が1時間こいでやっと「家庭全体の1時間分の電力」に届くレベルです。

人力発電は「省エネ家電1台を少し動かせる程度」であり、現実的には「自転車を漕いで家電をまかなう」のは効率的ではありません。

しかし、こうした試算を知ることで「電気がいかに貴重か」「普段使っている電力量の大きさ」が実感できます。


まとめ

  • 競技ごとに発電量は大きく異なり、競輪>ロードレース>マウンテンバイク>BMX の順。

  • 競輪選手なら1時間で冷蔵庫7時間分、ロードレーサーなら3時間分程度の発電が可能。

  • 家庭の消費電力をまかなうには到底足りず、人力発電は「実験や教育的価値」が大きい。

Translate