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サウナで使われる電気量はどのくらい?電気工事士が解説!

こんにちは。練馬区桜台の電気工事会社「株式会社コイデン」です。

近年のサウナブームで、「自宅に電気サウナを導入したい」という声も増えています。
でも気になるのはやっぱり 電気代。サウナヒーターはどれくらいの電気を使うのでしょうか?

この記事では、電気工事士の視点から サウナの消費電力・電気代・導入時の注意点 をわかりやすく解説します。

サウナの電気


サウナヒーターの種類と消費電力

電気サウナには主に次のような種類があります。

1. 家庭用(小型・1〜2人用)

  • 出力:2〜4kW

  • 使用時間:30分〜1時間

  • 電気代目安(1時間使用):約60〜120円

👉 一人暮らしやマンション用に人気。家庭用200V専用回路が必要になることが多い。


2. 中型(3〜6人用)

  • 出力:6〜9kW

  • 使用時間:1時間程度

  • 電気代目安(1時間使用):約180〜270円

👉 サウナ施設や家庭のガレージ・庭に設置されるタイプ。分電盤からの専用配線工事が必須。


3. 大型(業務用・10人以上)

  • 出力:12〜20kW以上

  • 使用時間:1〜2時間

  • 電気代目安(1時間使用):約360〜600円

👉 スーパー銭湯やジムに設置される本格タイプ。三相200V動力契約が必要。


電気代を実際に計算してみる

電気代の計算式はシンプルです。

電気代(円)= 消費電力(kW) × 使用時間(h) × 電気単価(円/kWh)

例えば、6kWのサウナを1時間使った場合(電気単価30円/kWhと仮定)
→ 6 × 1 × 30 = 180円

これを毎日1時間使うと…
180円 × 30日 = 5,400円/月 となります。


サウナと家庭の電力比較

家庭でよく使う家電と比べてみましょう。

家電 消費電力 1時間使用の電気代(目安)
エアコン(冷房) 0.5〜1.0kW 15〜30円
電気ケトル 1.2kW 36円(5分換算で約3円)
電気サウナ(中型) 6kW 180円

👉 サウナは「短時間で大量に電気を使う家電」であることがよく分かります。


電気工事士が見る「サウナ導入の注意点」

サウナを自宅に導入する場合、以下に注意が必要です。

  1. 専用回路が必要

    • サウナヒーターは大きな電力を消費するため、既存のコンセントでは使えません。

    • 分電盤からの専用回路工事が必要。

  2. 単相200Vまたは三相200V契約

    • 一般家庭の100Vでは対応できない場合が多い。

    • 電力会社との契約変更が必要になるケースあり。

  3. 安全ブレーカーの設置

    • 高出力機器なので、漏電ブレーカーや過電流保護が必須。

  4. 換気と耐熱性

    • 電気工事だけでなく、部屋全体の耐熱仕様も考慮する必要がある。


まとめ

  • 家庭用サウナは 2〜4kW、小型なら1時間60〜120円程度

  • 中型以上では 6kWで180円/時間、毎日使うと月5,000円以上の電気代。

  • 業務用はさらに高出力で、専用回路や動力契約が必須

  • 導入には必ず電気工事士による安全な施工が必要。


サウナは「ととのう」ための最高の空間ですが、その裏にはしっかりとした電気工事と電力管理があります。
導入を検討している方は、ぜひ専門業者に相談してみてください。

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