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こんにちは。練馬区桜台の電気工事会社「株式会社コイデン」です。
今回は、蛍光灯の交換に潜む危険をご紹介します。
目次
「そろそろ蛍光灯をLEDに変えたいけど、どうすればいいの?」
「LEDに交換するだけで電気代が安くなるって聞いたけど、本当?」
「DIYでLEDに交換したら、火災になるって本当?」
LED照明は、省エネ・長寿命・発熱が少ないなどメリットが多く、蛍光灯からの交換を検討する家庭も増えています。しかし、間違った方法で交換すると火災や故障のリスクがあることをご存じですか?
本記事では、電気工事士しか知らない、LED交換時の注意点を詳しく解説します。
LEDと蛍光灯は、構造が大きく異なるため、単純に交換するだけではトラブルの原因になります。
蛍光灯の仕組み
蛍光灯は、**グロー管(点灯管)や安定器(バラスト)**を使って点灯します。
• グロー式:昔ながらの蛍光灯。点灯までに少し時間がかかる。
• ラピッド式・インバーター式:グロー管なしで即点灯。オフィスや家庭で多く使われる。
LEDの仕組み
LEDは、内部に電子回路が組み込まれており、直流(DC)で動作します。蛍光灯とは異なる電源方式なので、そのまま交換すると点灯しない、あるいは故障の原因になります。
① 既存の蛍光灯器具にそのままLEDを入れるのは危険!
「蛍光灯を外してLEDに入れ替えればOKでしょ?」と思っている方も多いですが、それは大間違いです!
そのまま交換すると…
✅ チラつき・異常発熱・点灯しない
✅ 安定器に負担がかかり、最悪の場合は発火の恐れ
特に危険なのが、安定器が劣化したままLEDを取り付けた場合!
安定器が過熱し、実際に火災事故が発生したケースも報告されています。
② LEDには「直管LED」と「工事不要タイプ」がある
LED照明には、大きく分けて 「工事が必要なタイプ」 と 「工事不要なタイプ」 があります。
LEDの種類 メリット デメリット
工事不要タイプ 既存の蛍光灯器具にそのまま使える 安定器が劣化すると発火リスクあり
工事必要タイプ(直結型) 安定器を外して直結配線するため安全 配線工事が必要(電気工事士資格が必要)
✅ 安全にLEDを使うなら「工事必要タイプ(直結型)」がおすすめ!
電気工事士に依頼して安定器を撤去し、直接LEDを配線するのが最も安全な方法です。
③「グロー管あり」と「グロー管なし」の違いを理解する
「グロー管を外せばLEDが点灯する」という情報を聞いたことがあるかもしれませんが、これはグロー管式(スターター式)蛍光灯に限った話です。
ラピッド式・インバーター式の蛍光灯は、グロー管がなくても安定器が動作しているため、LEDをそのまま入れるとチラついたり、最悪の場合は火災のリスクがあります。
① 工事不要タイプを使う場合でも、安定器の寿命をチェック!
「工事不要のLEDを買えば大丈夫!」と思っている方もいますが、安定器が劣化している場合は火災のリスクがあります。
10年以上使っている蛍光灯器具は、安定器を交換するか、直結工事を検討しましょう!
② 直結工事をする場合は電気工事士に依頼する
安定器を外して直接LEDをつなぐには、電気工事士の資格が必要です。DIYで配線工事を行うのは違法になる可能性があるので、プロに依頼しましょう。
③ LEDの色温度(ケルビン)と明るさ(ルーメン)を選ぶ
LEDには、**色温度(K:ケルビン)と明るさ(lm:ルーメン)**の違いがあります。
色温度(K) 特徴 使用場所の例
3000K(電球色) 暖かく落ち着いた雰囲気 リビング・寝室
4000K(温白色) 自然な光 キッチン・ダイニング
5000K(昼白色) 明るく自然な光 仕事部屋・洗面所
6500K(昼光色) 青白くシャープな光 書斎・作業場
おすすめは4000K~5000K!
「明るすぎると目が疲れる」「暗すぎると作業しづらい」といった失敗を防げます。
✅ 安定器があるままLEDに交換すると、火災のリスクあり!
✅ 工事不要のLEDを選ぶ場合は、安定器の寿命をチェック!
✅ 直結工事(バイパス工事)が一番安全!電気工事士に依頼しよう!
✅ LEDの色温度(K)や明るさ(lm)も考えて選ぶ!
「蛍光灯をLEDに変えたいけど、何を選べばいいかわからない…」という方は、まずは使用中の蛍光灯の種類を確認して、安全な交換方法を選びましょう。
LEDは正しく交換すれば、電気代を節約しつつ快適な明るさを確保できます。
間違った交換で火災のリスクを負わないよう、しっかり知識を持って、安全なLED交換を行いましょう!