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エコキュートの設置、気になる置き場所の決まりや、どのぐらいお得になるのかご紹介

電気料金の高騰や環境意識の高まりを背景に、東京都練馬区でも「エコキュート」を導入するご家庭が増えています。

「設置したら本当にお得なの?」
「置き場所に制限ってあるの?」
「今の給湯器から交換できるの?」

こうした疑問をお持ちの方に向けて、今回はエコキュートの基礎知識から、設置場所のルール、経済的メリットまでを徹底的にご紹介します。

エコキュート設置工事


1. そもそもエコキュートとは?

エコキュートとは、空気中の熱を利用してお湯を沸かす「家庭用の給湯システム」です。
正式には自然冷媒ヒートポンプ給湯機と呼ばれ、従来のガス給湯器や電気温水器に比べて、非常に省エネ性能が高いのが特徴です。

ポイントはこの3つ:

  • 電気で動くが、電気そのものではなく「空気の熱」を使ってお湯を沸かす

  • 夜間の安い電力を利用してお湯をつくる(※時間帯別契約を併用)

  • タンクにお湯を貯めておき、必要なときに給湯する

つまり、「空気の熱を使う+夜間電力を活用する=光熱費がグッと安くなる」という仕組みです。


2. エコキュートの仕組みと電気代が安くなる理由

エコキュートの「省エネ性」を支えているのは、ヒートポンプ技術です。
これは、エアコンと同じ仕組みで、外気から熱を取り込み、その熱で水を温めます。

なぜ電気代が下がるの?

  • ヒートポンプは「1の電気エネルギー」で「3倍以上の熱エネルギー」を生み出せる

  • 深夜電力(23時〜7時など)を使って加熱することで、単価が安い

  • ガス代が不要になる(ガス給湯器からの切り替えの場合)

**東京電力の時間帯別電力プラン(スマートライフSなど)**を活用することで、月々の光熱費が1〜2万円近く下がるケースもあります。


3. 練馬区でのエコキュート設置事情

東京都練馬区は比較的住宅密集地が多く、「設置スペースの確保」が課題になりやすい地域です。
その一方で、戸建て住宅の敷地にある勝手口裏や庭の一角、エアコン室外機の隣などにエコキュートを設置する例も多く見られます。

練馬区の特徴:

  • 東京電力の深夜料金プランが利用可能(夜間電力で効率的な運用が可能)

  • 都市ガスからの切り替え需要も高まっている

  • 騒音や振動への配慮が必要な立地が多い(住宅が隣接しているため)


4. 設置場所にはルールがある?注意点まとめ

エコキュートの設置にはいくつかのルールや物理的条件があります。
設置後にトラブルにならないために、以下のような点を事前にチェックしましょう。

✅ 設置に必要なスペース

  • 貯湯タンク:およそ「高さ2m×幅0.7m×奥行き0.7m」

  • ヒートポンプユニット:エアコン室外機と同じくらい(幅80cm前後)

最低でも横幅1.5m、奥行き1m、高さ2mのスペースが必要になります。

✅ 設置可能な場所の条件

  • 家の外壁に近い場所(配管が容易)

  • 排水が確保できる場所(湯沸かし時に水が出る)

  • 騒音に配慮できる位置(寝室や隣家から離す)

  • 地面がコンクリートや硬い土台で安定していること

✅ 設置不可・注意が必要な場所

  • 木製デッキの上など、耐荷重が不足する場所

  • 道路境界ギリギリの位置(行政指導が入る可能性あり)

  • 倉庫や物置の中(通気性や排熱が確保できない)


5. 設置前に確認しておくべき4つのポイント

1. 現在の給湯器の種類と位置

  • ガス給湯器からの切り替えの場合、ガス管の閉栓や配管変更が必要です。

  • 電気温水器の場合は比較的スムーズに移行可能。

2. 電気契約の確認

  • 東京電力の「スマートライフS」や「夜トク」など、深夜電力を活用できるプランへの変更を検討。

  • 200V対応のブレーカーが必要なため、分電盤の確認も重要です。

3. 運用のシミュレーション

  • 家族の人数や使用量に応じて、タンク容量(370L or 460L)を選定。

  • 「追い焚き機能」や「自動湯張り」など必要な機能も検討ポイント。

4. 補助金の有無

  • 国の「高効率給湯器補助金」や東京都の独自制度などが適用されることがあります。

  • 練馬区単独の助成は現在ありませんが、随時チェックしておくと安心です。


6. エコキュートで本当にお得になる?シミュレーション付き解説

<例>4人家族(都市ガス使用)からエコキュートに切り替えた場合

費用項目 都市ガス給湯器 エコキュート
月のガス代 約7,000円 0円
月の電気代増加 +2,000円程度 +2,000円
合計月額費用 約7,000円 約2,000円
年間差額 約6万円節約

初期費用は約40〜50万円程度かかりますが、7〜8年で元が取れる計算になります。
10年以上使う家庭が多いため、長期的には大きな節約効果が期待できます。


7. よくある質問Q&A

Q1. タンクが大きいけど、倒れたりしませんか?

A. 設置時に専用の基礎にアンカー固定するため、地震などでも簡単には倒れません。


Q2. 寒冷地じゃない東京でも使えるの?

A. 東京の気候では問題なく使用可能です。特に練馬区のような都市部では、凍結対策も最小限で済みます。


Q3. 停電時は使えなくなるの?

A. 給湯はできませんが、タンク内に残っているお湯は蛇口から出せます(※湯量には制限あり)。


Q4. メンテナンスは必要?

A. 年に1回程度、貯湯タンクの排水やフィルター清掃を行えばOKです。10〜15年程度が交換の目安です。


8. まとめ:まずは自宅の「敷地と生活スタイル」を見直そう

エコキュートは、設置スペースと使用スタイルさえ合えば、環境にも家計にも優しい選択肢です。

練馬区のように住宅が密集している地域では、置き場所の工夫や静音タイプの選定が重要になります。
だからこそ、設置前の現地確認や事前相談がとても大切です。

もし光熱費に悩んでいたり、ガス給湯器の交換時期が迫っているようであれば、ぜひ一度、エコキュートへの切り替えを検討してみてください

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