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エアコン事故が増える夏|室外機の周りに置いてはいけない物と正しい対策

こんにちは。練馬区桜台の電気工事会社『株式会社KOI-DEN』です。

夏になりエアコンを使用する時間が長くなると、気になるのがエアコンの故障や電気代です。

しかし、注意したいのはそれだけではありません。

エアコンの室外機の周りに置かれた段ボールやごみ、吸い殻などが原因となり、火災につながるケースがあります。

独立行政法人製品評価技術基盤機構(NITE)は、2026年5月、エアコンの使用環境や工事方法について注意を呼びかけました。

今回はNITEの公表資料をもとに、エアコン事故の発生状況や、室外機の周りに置いてはいけない物、家庭でできる安全対策について、電気工事会社の視点から解説します。

 

エアコン事故防止ガイド

エアコン事故は夏に多く発生している

NITEに通知された事故情報によると、2021年度から2025年度までの5年間に、ルームエアコンに関係する事故が345件発生しています。

このうち火災に該当する事故は322件で、全体の9割以上を占めています。

事故は年間を通して発生していますが、エアコンの使用機会が増える7月と8月に多くなる傾向があります。

なお、事故件数そのものが毎年増え続けているわけではありません。

「エアコン事故が増える夏」とは、気温が高くなり、エアコンを使用する時間が長くなる夏季に事故が集中しやすいという意味です。

エアコンの事故というと、製品内部の故障や経年劣化を想像する方が多いかもしれません。

ところが、調査が完了した252件のうち152件は、製品自体の不具合ではなく、外部からの延焼や施工上の問題などによる「製品に起因しない事故」でした。

特に室外機では、周囲で発生した火が燃え移った、または外部からの延焼が疑われる事故が多く報告されています。

つまり、エアコン本体だけでなく、室外機の周りを安全な状態に保つことが重要なのです。

室外機の周りに置いてはいけない物

エアコンの室外機は、ベランダ、建物の裏側、通路脇など、普段あまり目にしない場所に設置されていることがあります。

そのため、室外機の周辺が一時的な物置になっているご家庭も少なくありません。

しかし、次のような物を室外機の周りに置くのは避けてください。

段ボール・新聞・雑誌

段ボール、新聞、雑誌などの紙類は燃えやすく、一度火がつくと周囲へ燃え広がる可能性があります。

資源ごみの回収日まで、ベランダや建物の裏側に置いているご家庭もあると思いますが、室外機の近くには保管しないようにしましょう。

乾燥した落ち葉や紙ごみなども同様です。

ごみ袋やプラスチック製品

家庭ごみの袋、プラスチックケース、植木鉢、園芸用品なども、室外機のすぐ近くには置かない方が安全です。

火が燃え移る危険があるだけでなく、室外機の吸込口や吹出口をふさいでしまうことがあります。

室外機は、周囲の空気を取り込み、熱を屋外へ逃がしています。

前後や側面を物でふさぐと、エアコンの効率低下や運転不良につながることがあるため、必要な空間を確保してください。

具体的に必要な離隔距離は、機種や設置状況によって異なります。取扱説明書や据付説明書を確認しましょう。

灰皿・たばこの吸い殻

室外機の天板を灰皿置き場として使ったり、室外機の近くに吸い殻を捨てたりするのは大変危険です。

消したつもりの吸い殻に火が残っていると、近くの落ち葉、紙ごみ、ほこりなどに着火する可能性があります。

NITEも、室外機の周辺を灰皿置き場として使用しないよう注意を呼びかけています。

水の入ったペットボトル

意外に見落としやすいのが、水の入ったペットボトルです。

水が入った透明なペットボトルに太陽光が当たると、条件によってはレンズのような働きをして光が一点に集まる「収れん現象」が起きることがあります。

集まった光が可燃物に当たり続けると、発火につながる可能性があります。

猫よけなどを目的にペットボトルを置いている場合でも、室外機周辺や日当たりのよい場所には置かないようにしましょう。

植木や伸びた雑草

植木や雑草が室外機の吸込口や吹出口をふさぐと、空気の流れを妨げることがあります。

また、枯れた葉は燃えやすいため、室外機の周囲にたまらないよう定期的に掃除してください。

植物を置く場合は、室外機に枝葉が触れないように距離を確保することが大切です。

室外機そのものが発火原因とは限らない

火災後に室外機が激しく焼けていると、「室外機から火が出た」と考えてしまいがちです。

しかし、室外機が焼けているからといって、必ずしも室外機内部から発火したとは限りません。

NITEが調査を終えた「製品に起因しない事故」152件のうち、外部からの延焼、または延焼が疑われる事故は117件ありました。

そのうち室外機に関するものは96件です。

例えば、近くに置かれていた段ボール、落ち葉、ごみ、たばこの吸い殻などから火が出て、室外機へ燃え移るケースが考えられます。

火災を防ぐには、エアコン本体の点検だけでなく、室外機周辺の整理と火の管理が欠かせません。

吸込口と吹出口をふさがない

室外機の周囲に物を置かない理由は、火災防止だけではありません。

室外機は、背面や側面などから空気を取り込み、正面のファンから空気を排出します。

この空気の流れが妨げられると、冷房効率が落ちたり、十分に冷えなくなったりする可能性があります。

次のような状態になっていないか確認してみましょう。

・室外機の正面に自転車や収納ボックスがある
・室外機の背面に落ち葉やごみが詰まっている
・植木や雑草が室外機に覆いかぶさっている
・室外機用カバーが吹出口をふさいでいる
・複数の室外機から出る風が互いに干渉している
・室外機の上に重い物を載せている

室外機カバーを使用する場合も、通気を妨げない構造の製品を選び、エアコン運転中に吹出口がふさがれていないか確認してください。

エアコン洗浄スプレーにも注意が必要

エアコンのにおいや内部の汚れが気になり、市販の洗浄スプレーを使う方もいるかもしれません。

しかし、洗浄液が基板、配線端子、ファンモーターなどの電気部品に付着すると、発煙や発火につながるおそれがあります。

NITEには、エアコンの内部洗浄後、内部配線の端子部分に洗浄液が付着し、異常発熱して出火した事故が報告されています。

NITEは、エアコン内部の洗浄について、正しい知識を持つ事業者へ依頼するよう呼びかけています。

家庭で行う日常的なお手入れは、取扱説明書に従い、フィルターや外装など指定された範囲にとどめましょう。

室内機を分解したり、電気部品の周辺へ洗浄液を吹きかけたりするのは避けてください。

エアコンの配線を自己判断で修理しない

エアコンの電源コード、室内機と室外機をつなぐ配線、コンセントなどに異常があっても、自己判断で修理してはいけません。

電源コードを別のコードとねじって接続したり、室内機と室外機をつなぐ配線を途中で継ぎ足したりすると、接続部分が異常発熱し、発火するおそれがあります。

NITEの2026年の資料でも、室内機の電源コードを途中接続したことによる火災事故が紹介されています。

また、室内機と室外機をつなぐ配線についても、途中接続部分から発火する危険性が注意喚起されています。

配線の変更、コンセントの交換、専用回路の新設などには、電気工事士の資格が必要となる場合があります。

ビニールテープで補修したり、延長コードを常用したりせず、販売店、メーカー、電気工事会社へ相談してください。

家庭でできるエアコン安全チェック

本格的にエアコンを使用する前や、使用中に一度、次の項目を確認してみましょう。

室外機周辺

・段ボール、新聞、雑誌、ごみ袋を置いていない
・灰皿や吸い殻を置いていない
・水の入ったペットボトルを置いていない
・落ち葉や枯れ草がたまっていない
・植木や雑草が吸込口をふさいでいない
・吹出口の正面に物を置いていない
・室外機が大きく傾いたり、ぐらついたりしていない

室内機と電源周辺

・電源プラグやコンセントが異常に熱くない
・電源プラグやコンセントが変色していない
・焦げたようなにおいがしない
・電源コードに傷、変形、補修跡がない
・運転中に異常な音や振動がしない
・ブレーカーが頻繁に落ちない
・室内機から異常な水漏れがない

経済産業省も、長期間使用したエアコンについて、電源コードやプラグの異常発熱、ブレーカーが頻繁に落ちる、焦げくさいにおいがするなどの症状がある場合は、使用を中止して販売店やメーカーへ相談するよう注意を呼びかけています。

このような症状があれば使用を中止してください

次のような異常がある場合は、無理に運転を続けないでください。

・焦げくさいにおいがする
・コンセントや電源プラグが熱い
・コンセント周辺が黒く変色している
・エアコンを動かすとブレーカーが落ちる
・室内機や室外機から煙が出た
・通常とは違う大きな音や振動がある
・電源コードや配線に傷や継ぎ足しがある
・室外機の架台や取付金具が著しく腐食している

異常を感じた場合は、可能であれば運転を停止し、安全に操作できる状況であれば電源プラグを抜きます。

煙や火が出ている場合は、機器へ近づいたり、自分で分解したりせず、身の安全を確保して消防へ連絡してください。

エアコンの取り付け・取り外しは専門業者へ

エアコン工事は、室内機と室外機を設置して配管をつなぐだけではありません。

設置状況によっては、電源回路、コンセント、電圧、配線、アースなどの確認が必要です。

取り外し時の冷媒回収作業を誤ると、室外機のコンプレッサー内に空気が入り、異常な高温・高圧状態となって破裂する危険もあります。

NITEは、エアコンの取り付け、取り外し、修理について、販売店やメーカーへ相談し、専門知識や必要な資格を持つ業者へ依頼するよう求めています。

インターネット上の情報だけを頼りに、エアコンの取り外しや配線工事を自分で行うのは避けましょう。

まとめ|室外機周辺の片付けが事故防止の第一歩

エアコン事故の中には、製品の故障ではなく、室外機の周囲に置かれた物や不適切な工事が関係しているものがあります。

特に注意したいのは、次のような物です。

・段ボール、新聞、雑誌
・ごみ袋やプラスチック製品
・灰皿、たばこの吸い殻
・水の入ったペットボトル
・落ち葉、枯れ草、伸びた雑草
・吸込口や吹出口をふさぐ収納用品や植木

まずは室外機の周辺を確認し、燃えやすい物や空気の流れを妨げる物を片付けることが、事故防止の第一歩です。

また、焦げくさいにおい、電源プラグの異常発熱、ブレーカーが頻繁に落ちるなどの症状がある場合は、そのまま使用せず、専門業者へ相談してください。

株式会社KOI-DENでは、練馬区桜台を中心に、エアコン設置に伴う電気工事、専用回路・コンセント・分電盤などのご相談を承っています。

エアコンの電源や配線、設置状況について気になることがございましたら、お気軽にご相談ください。

【参考資料】

・独立行政法人製品評価技術基盤機構(NITE)
「ひと手間で!事故も熱中症も未然防止!~本格的な暑さの前に、エアコンの使用環境の確認と試運転を~」2026年5月28日公表

・経済産業省
「消費生活用製品の重大製品事故に係る公表について」2026年3月31日公表

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