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こんにちは。練馬区桜台の電気工事会社「株式会社コイデン」です。
今回は、古くなった分電盤から新しい分電盤へ交換する工事の内容をご紹介します。
普段、何も起きなければ気に掛けることもない分電盤ですが、その役割はとても重要です。
分電盤の役割については、過去のブログ【とっても大事な分電盤のお話。】をご覧ください。
そんな大事な役割を持った分電盤、交換工事は絶対に必要です。
もし、リフォーム会社などで打ち合わせの際に「この分電盤、まだ使えそうなのでそのままで行きましょう!電気工事費の削減にもなりますから!」などと提案してくる業者は避けてください。
安くするために安全をご家庭から「削減」することは、リフォーム後の暮らしに「事故」をもたらします。
まずは、現状取付られている分電盤に接続された電線が正しく名称通り配線されているかを確認して取り外した後でも「どの配線がどのブレーカーに接続されるべきか」を事前に調べます。

現状が何回路あるのか、確認をしたら停電させ繋げられた配線を全て外します。

今回は容量の大きな家電やエアコンなどの増設を見込んで配線を新しくしたり追加したり既にされている状態です。
次に、新しい分電盤を取り付けていきます。

ベースを取り付けてからブレーカーなどがセットになった「中身」を取り付けるので、それぞれの配置に準じたところに電線を振り分けます。

盤内結線が終わって、配線チェックやブレーカーの動作チェックが終わった状態が上の画像です。この接続が綺麗に行われていることも「出来る電気屋」を見分ける部分です。
現在お住いの住居についている分電盤の配線をご覧になるとわかると思います。
分電盤の中で電線がグニャグニャなお家は、壁や天井などの見えない配線もグニャグニャということです。
分電盤を新しく取り付けたら、すぐに電気が使えるわけではありません。
いくつかの重要なチェックを行ってから電気が使えるようになります。
・電圧のチェック
画像の中で「黒くて一番太い電線」これがいわゆる「電源」になります。各住居に外から入ってくる電源です。この電線に正常に必要な電気が流れているかをテスターと呼ばれる機器を使って計測します。それぞれのコンセントなどへも正しく電気が流れるのかという部分もテスターで漏れなくチェックをします。
・絶縁抵抗値と接地抵抗値の測定
難しい言葉ですが、簡単に説明すると「漏電しないか、アースは正しく配線されているか」を調べる測定です。これが行われなければ、交換後に電気を流すことは出来ません。
もしも、この測定をせずに電気を流し、もしどこかの箇所で配線不良が起きた場合には、火災などの重大な事故が起きてしまいます。
・漏電遮断器の動作チェック
漏電がお家のどこかで起きた場合に作動してくれるのが「漏電遮断器」です。
この漏電遮断器には、テストボタンが付いていて、漏電させずに漏電が起きた時に正しく動作するかをチェックすることが出来ます。
これらそれぞれのチェックを完了させてから、初めてお家に電気が流れます。
チェックが完了したらカバーを取り付けてお家全体に電気を流します。
しかし、ここで終わりではありません。住む人が分電盤の役割をすぐに理解できるように、各ブレーカーに「ラベル」を貼り付けます。

右側の小さなブレーカーそれぞれに部屋の名前や使用機器の名称を明示して、お住いの時にもしもトラブルがあった場合、すぐにその箇所がわかるようにします。
古い分電盤などで、こういった名称を貼り付けていない場合や鉛筆などで書かれていて読めなくなっている場合も良くあります。
大昔は「住んでる人も触るわけじゃないし、別にいいだろう」的な感覚で蔑ろにされてきたようですが、現代の工事ではブレーカーの明示は「必須事項」となっており、ラベルが貼られていない場合は、最悪工事のやり直しになることもある重要な仕事です。
今回は「分電盤の交換工事」の内容について紹介しました。
現在のお住まいに取り付けられている分電盤の状態やリフォームについて疑問を持たれている方の役に立つ情報になれば嬉しいです。
・今回の所要時間 約2時間
配線作業や停電させるための手続きなどを抜きにして、ただ分電盤を交換させるためだけでしたら、平均的にこの時間とお考え下さい。
・今回の費用 15,000円
分電盤をお客様が購入して用意されている、弊社からごく近い現場、配線が完了しているなどなど、あらゆる条件が重なった「平均値」だとお考え下さい。
弊社での分電盤交換工事は「15,000円から35,000円」を基準と考えており、実際の金額は取り付けられた状況を見て確認してからのお見積りとなります。
まずはお問い合わせをいただき、現状の確認がベストです。
問い合わせのページからいつでもご質問ください→お問い合わせフォーム