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こんにちは。練馬区桜台の電気工事会社「株式会社コイデン」です。
今回は、意外と軽視されがちな「漏電」の危険性についてご紹介します。
2025年4月、和歌山県のとある施設で「漏電」が認識されていたにも関わらず、修繕を放置。
その結果、近隣の住宅など50世帯が停電してしまった事故が起き近隣住民にも影響を及ぼし、大きな話題となりました。
この事故は、私たちの生活空間に潜む漏電のリスクを再認識させるものでした。
特に家庭を守る主婦の皆さんにとって、家族の安全を確保するためにも、漏電の危険性とその対策を理解することは、とても重要です。今回の記事で再認識しましょう。
漏電とは、本来電気が流れるべき経路から外れて、電気が他の場所に流れてしまう現象を指します。
この現象は、感電や火災などの重大な事故を引き起こす可能性があります。特に家庭内では、目に見えない場所で漏電が発生することが多く、気づかないうちに危険な状態になっていることもあります。
1. 経年劣化
長年使用している電気配線や家電製品は、絶縁体が劣化しやすくなります。
この劣化により、電気が外部に漏れ出すリスクが高まります。
特に築年数の経った住宅では、配線の状態を定期的にチェックすることが重要です。
2. 湿気や水分
キッチンや浴室などの水回りは、湿気が多いため、電気設備の絶縁性能が低下しやすい環境です。
湿気が原因で漏電が発生すると、感電や火災のリスクが高まります。
3. 物理的な損傷
家具の移動や掃除中に、電気コードを踏んだり引っ張ったりして、配線が傷つくことがあります。このような物理的な損傷も漏電の原因となります。
4. 害獣による被害
ネズミなどの害獣が配線をかじることで、絶縁体が破れ、漏電が発生するケースもあります。特に屋根裏や床下など、人目につきにくい場所では注意が必要です。
漏電が引き起こすリスク
1. 感電事故
漏電した電気機器に触れると、感電する可能性があります。特に水回りでの感電事故は、命に関わる重大な事故につながることがあります。
2. 火災の発生
漏電によって発生した電気火花が、周囲の可燃物に引火し、火災を引き起こすことがあります。特に夜間や留守中に発生すると、被害が拡大する恐れがあります。
3. 家電製品の故障
漏電が原因で、家電製品が故障することがあります。修理や買い替えの費用がかかるだけでなく、生活に支障をきたすこともあります。
4. 近隣への影響
漏電による火災や感電事故は、自宅だけでなく、近隣住民にも被害を及ぼす可能性があります。
今回和歌山県で起きた事故は、施設での微量な停電が断続的に発生した結果、周囲の送電設備に影響が出て停電したと思われ、漏電は決して見逃すことのできない、時に大きな事故の原因になります。
集合住宅では特に注意が必要です。
1. 定期的な点検
電気配線や家電製品の状態を定期的にチェックしましょう。
特に築年数の経った住宅では、専門の電気業者に依頼して、配線の状態を確認してもらうことをおすすめします。
2. 漏電ブレーカーの設置
漏電ブレーカーは、漏電を感知すると自動的に電気を遮断する装置です。
これにより、感電や火災のリスクを大幅に減らすことができます。
もし自宅に漏電ブレーカーが設置されていない場合は、早急に設置を検討しましょう。
3. アース線の接続
アース線は、漏電した電気を地面に逃がす役割を果たします。特に水回りで使用する家電製品には、必ずアース線を接続するようにしましょう。
4. 湿気対策
キッチンや浴室などの湿気が多い場所では、除湿機や換気扇を活用して、湿度を下げるように心がけましょう。また、濡れた手で電気製品を扱わないように注意してください。
5. コードの取り扱い
電気コードを束ねたり、家具の下に敷いたりすると、熱がこもりやすくなり、絶縁体が劣化する原因となります。コードは適切に配置し、傷や損傷がないか定期的に確認しましょう。
漏電は、ただの家電トラブルではありません。感電・火災・機器の故障・近隣への被害といった、重大な二次被害につながる可能性があります。
特に家族の健康と生活を守る役割を担う主婦にとっては、「気づかなかった」では済まされないリスクです。
今回ご紹介した内容をもとに、まずはご自宅のチェックを始めてみましょう。
• 家電や配線の使用年数や劣化の有無
• 漏電ブレーカーやアース線の設置状況
• 湿気や水回りの電気使用環境
こうした日々の意識と点検こそが、大きな事故を未然に防ぎ、安心して暮らせる住環境を作ります。
もし「ちょっと心配かも」と感じたら、弊社を始めとした電気工事士など専門家への点検依頼も検討してみてくださいね。
安全は「備えた人」から手に入ります。