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電気工事士が解説!漏電ブレーカーの仕組みと点検方法

こんにちは。練馬区桜台の電気工事会社「株式会社コイデン」です。

家庭やマンションの分電盤に付いている「漏電ブレーカー」。
普段あまり意識されませんが、実は火災や感電から命を守るための最重要装置です。

「うちの分電盤には付いているのかな?」
「点検はどうやるの?」
「落ちることが多いけど大丈夫?」

この記事では、

  • 漏電ブレーカーの仕組み

  • 点検の必要性と方法

  • 異常が出たときの対応

  • 交換や工事が必要なケース

を、電気工事士の視点から詳しく解説します。


1. 漏電ブレーカーとは?

1-1. 基本的な役割

漏電ブレーカーは、電気が本来の経路以外に漏れたときに自動で電気を遮断する装置です。
人体への感電事故や配線の過熱による火災を未然に防ぎます。


1-2. 仕組み

漏電ブレーカーは、電線を流れる行き(相線)と帰り(中性線)の電流量の差を検知します。

  • 正常:行きと帰りの電流が同じ

  • 異常:漏電があると差が生じる → 30mA(家庭用)以上で即遮断

これにより、感電・火災リスクを瞬時に防止できます。


1-3. 種類

  • 主幹型漏電ブレーカー
    → 分電盤全体を保護するタイプ。多くの住宅で使用。

  • 分岐型漏電ブレーカー
    → 特定の回路のみを保護。病院や事務所など重要負荷を守る場合に設置。


2. 漏電ブレーカーが落ちる原因

  1. 実際に漏電している

    • コンセントや配線の劣化

    • 湿気や雨水の侵入

    • 家電製品の故障

  2. 一時的な過負荷やノイズ

    • 雷サージや大電流負荷の起動時に誤作動

  3. ブレーカー本体の劣化

    • 寿命はおよそ10〜15年

    • 劣化すると誤作動や動作不良を起こす


3. 漏電ブレーカーの点検方法

3-1. テストボタンで確認

漏電ブレーカーには必ず「TEST」ボタンが付いています。
このボタンを押すと、意図的に電流差を発生させ、正常ならブレーカーが落ちる仕組みです。

👉 手順:

  1. 家中の家電をオフにする

  2. TESTボタンを押す

  3. ブレーカーが「カチッ」と落ちれば正常

  4. 落ちない場合は 要交換


3-2. 点検の頻度

  • 半年に1回が推奨(メーカー・電力会社の指針)

  • 特に梅雨や台風シーズン前に行うと安心


3-3. 自分でできるチェックリスト

  • TESTボタンを押して動作するか

  • ブレーカーや分電盤に焦げ跡・異臭がないか

  • 築20年以上で一度も交換していない場合は要注意


4. プロに依頼すべきサイン

  • TESTボタンを押しても作動しない

  • 頻繁に漏電ブレーカーが落ちる

  • 分電盤から異音・異臭がする

  • 配線やコンセントに焦げ跡がある

これらは 自己判断が危険なケースです。電気工事士に依頼しましょう。


5. 交換や工事が必要なケースと費用目安

5-1. 漏電ブレーカー交換

  • 寿命:10〜15年

  • 費用:1万円〜3万円


5-2. 分電盤ごと交換

  • 築30年以上の住宅では、分電盤全体を最新型へ更新がおすすめ

  • 漏電遮断器+安全ブレーカー付き

  • 費用:5〜10万円


5-3. 配線更新

  • 配線劣化や漏電が原因なら配線工事も必要

  • 費用:1回路あたり数万円、全館なら数十万円


6. 漏電ブレーカーの設置義務と法規制

  • **電気設備技術基準(電気事業法)**で設置が義務化

  • 新築住宅には必ず漏電ブレーカーが付いています

  • 古い住宅(築30年以上)には未設置の場合もあり、火災保険上も不利になることがあります


7. 実際の事例

事例1:築40年戸建て、梅雨時に頻発する停電

  • 原因:屋外コンセントに雨水が侵入し漏電

  • 対策:コンセント交換+防水処理

  • 効果:再発防止、生活が安定


事例2:築35年マンション、ブレーカーが古く動作せず

  • 原因:漏電ブレーカー寿命

  • 対策:分電盤ごと交換(費用7万円)

  • 効果:安全性向上、火災リスク大幅減少


まとめ

漏電ブレーカーは、普段意識されにくいですが、感電・火災を防ぐ命綱です。

  • 半年に1回はTESTボタンで点検

  • 寿命は10〜15年、築30年以上なら交換検討

  • 頻繁に落ちる、異臭・異音がある場合はプロに相談

家庭の安全を守るために、ぜひ定期点検と適切なメンテナンスを心がけましょう。

 

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