雨の日や花粉の季節、共働きで洗濯物を外に干せない家庭にとって「衣類乾燥機」は心強い味方です。
しかし、いざ導入を検討すると「電気式とガス式のどちらがいいのか?」と悩む方は多いのではないでしょうか。
この記事では、電気式とガス式の衣類乾燥機を徹底比較し、ライフスタイルに合わせた選び方を解説します。
電気衣類乾燥機の特徴
メリット
- 設置が簡単:コンセントに差し込むだけで使用可能。賃貸でも導入しやすい。
- 初期費用が安い:本体価格が比較的安価で、工事もほぼ不要。
- 小型タイプが豊富:一人暮らしや少人数世帯向けにコンパクトモデルが多い。
- 安全性が高い:火を使わないため、ガス漏れや火災リスクが少ない。
デメリット
- 乾燥時間が長い:ガス式に比べてパワーが弱く、仕上がりまでに時間がかかる。
- 電気代が高め:長時間稼働するためランニングコストが上がりやすい。
- 仕上がりに差:ガス式と比べると、タオルのふんわり感や速乾性が劣る場合がある。
ガス衣類乾燥機の特徴
メリット
- パワフルで速乾:電気式の半分程度の時間で乾燥可能。
- ランニングコストが安い:都市ガスを利用すれば、電気より経済的に使える。
- 仕上がりがふんわり:強力な熱風でタオルや衣類が柔らかく仕上がる。
- 大容量対応:ファミリー世帯向けの大容量モデルが豊富。
デメリット
- 設置工事が必要:ガス栓・排湿ダクト工事が必要で、賃貸では難しい場合も。
- 初期費用が高い:本体+工事費で電気式より高額。
- 設置場所が制限される:排気を外に出す必要があり、置き場所が限られる。
- 災害時に弱い:地震や停電でガスが止まると使用不可。
電気とガスの比較表
| 項目 |
電気乾燥機 |
ガス乾燥機 |
| 乾燥時間 |
長い(60〜120分) |
短い(30〜60分) |
| ランニングコスト |
やや高め(電気代) |
安め(特に都市ガス) |
| 初期費用 |
安い(工事不要) |
高い(工事必要) |
| 設置のしやすさ |
コンセントがあればOK |
ガス栓+排湿ダクト必須 |
| 仕上がり |
普通〜やや硬め |
ふんわり柔らか |
| 安全性 |
火を使わないので安心 |
ガス漏れ対策が必要 |
プロパンガスと都市ガスの違い
ガス乾燥機の導入時に重要なのが「ガスの種類」です。
同じガス乾燥機でも、プロパンガス世帯と都市ガス世帯ではランニングコストが変わります。
プロパンガスの場合
- どの地域でも導入可能。
- 火力は十分だが、ランニングコストは都市ガスの1.5〜2倍になることも。
- 業者ごとに料金差が大きく、不透明さが残る。
都市ガスの場合
- 利用できるエリアは限られるが、料金は安定しており最も経済的。
- 毎日大量に乾燥しても家計に優しい。
- 都市部では工事しやすく、対応物件も多い。
プロパンガス世帯がオール電化にするメリット・デメリット
メリット
- 光熱費削減:プロパンは高いので、電気一本化で家計が楽になるケース多い。
- 料金管理がシンプル:電気代だけで管理可能。
- 安全性アップ:火を使わず、ガス漏れの心配がない。
- 掃除が簡単:IHコンロは手入れがラク。
- 太陽光と相性抜群:発電した電気を自家消費できる。
デメリット
- 初期費用が高額:IHやエコキュート導入で100万円前後かかる場合も。
- 停電に弱い:災害時は調理も給湯も止まる。
- 寒冷地で効率低下:外気温が低いとエコキュートの性能が下がる。
- 電気契約の見直し必須:アンペア数増設工事が必要になることも。
- 料理感覚の違い:ガス火の調理に慣れている人は不満を感じる場合あり。
オール電化と補助金制度
近年は国や自治体が、省エネ設備の導入を後押ししています。
特に「エコキュート」など高効率給湯器には補助金が出るケースが多く、国の制度では6万円〜最大21万円程度の支援を受けられる可能性があります。
また、自治体ごとに独自の助成金を設けている場合もあるため、導入前に確認しておくとよいでしょう。
まとめ:どちらを選ぶべき?
結論として、選び方の目安は以下のとおりです。
- 電気式がおすすめ:一人暮らし・賃貸・設置の手軽さを重視する方
- ガス式(都市ガス)が最適:ファミリー世帯・大量の洗濯を短時間で済ませたい方
- プロパンガス世帯:ランニングコストが高くなりやすいため、オール電化も視野に入れると良い
衣類乾燥機は、生活スタイルや住環境に合わせて選ぶことが大切です。
導入コスト・ランニングコスト・仕上がりの好みを考慮して、最適な一台を選びましょう。