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こんにちは。
練馬区桜台の電気工事会社、株式会社コイデンです。
近年、「手に職」という言葉とともに、第二種電気工事士の人気が高まっています。
YouTubeやSNSでも、
といった情報を目にする機会が増えました。
実際、第二種電気工事士の受験者数は毎年多く、多くの方が資格取得に挑戦しています。
しかしその一方で、現場では今、
といった問題が深刻化しています。
「資格取得者は増えているのに、なぜ現場は苦しいのか」
今回は、実際の現場感覚も交えながら、この問題について考えてみたいと思います。

目次
まず最初にお伝えしたいのは、電気工事士という仕事は、単純に「資格を持っている」だけで成立する仕事ではないということです。
もちろん、資格は非常に重要です。
電気工事士の資格がなければ出来ない工事も多く、法律上も必要な国家資格です。
しかし実際の現場では、それだけでは足りません。
例えば現場では、
など、多くの判断が必要になります。
さらにマンションリフォームのような現場では、
なども重要になります。
つまり、電気工事士という仕事は「知識だけ」ではなく、“現場での判断力”が求められる仕事なのです。
これは実際に現場を経験した人ほど感じることかもしれません。
資格勉強中は、
などを「試験問題」として覚えていきます。
しかし、実務を経験すると、それらが単なる暗記ではなく、
に直結していることがわかってきます。
例えば接地一つでも、
「なぜ必要なのか」
を現場で実感すると、知識の意味が大きく変わります。
つまり、資格勉強で得た知識は、実務経験によって初めて“現場の言葉”として結びついていくのです。
現在はYouTubeなどで施工動画を見ることができ、学習環境は以前より大きく向上しています。
これはとても良い変化だと思います。
しかし一方で、
「動画を見た=出来るようになった」
という感覚だけでは、現場は成立しません。
実際の現場では、
ことも多くあります。
動画では見えない、
が求められる場面も少なくありません。
技能というものは、単なる知識ではなく、“継承された判断”の積み重ねによって洗練されていく部分があります。
建設業界では「若手不足」がよく話題になります。
しかし実際には、もっと大きな問題があります。
それが、「中間層不足」です。
現場を本当に支えているのは、
といった、中堅層の技能者です。
ところが現在は、
によって、この層が不足しやすくなっています。
すると何が起きるのか。
ベテランに負荷が集中し、若手は十分な教育を受けられず、現場全体が疲弊していきます。
結果として、
「人は採用したのに、定着しない」
という状況が生まれてしまうのです。
最近では、小学生が第二種電気工事士を取得したというニュースも話題になりました。
努力そのものは素晴らしいことです。
しかし、資格取得者数が増えることと、業界人口が増えることは同じではありません。
現在の第二種電気工事士は、
として取得する人も増えています。
つまり、
「資格を持っている人」
と、
「実際に現場で継続して働く人」
は必ずしも一致しない時代になっているのです。
電気工事業界は今後も必要とされる仕事です。
EV設備、リフォーム、省エネ化、設備更新など、電気工事の需要そのものは今後も続いていくでしょう。
だからこそ重要なのは、
「どう人を集めるか」
だけではなく、
「どう継続できる環境を作るか」
なのかもしれません。
例えば、
といったことも、これからの現場では非常に重要になります。
電気工事士という仕事は、資格だけで完結する仕事ではありません。
知識は入口になります。
しかし、本当に現場を支えているのは、
といった、長い時間の中で育っていく技能です。
だからこそ今後は、
「資格取得者を増やす」
だけではなく、
「現場で育ち、続けられる構造をどう作るか」
が、業界全体の大きな課題になっていくのかもしれません。
電気工事という仕事が、単なる“消耗する仕事”ではなく、長く続けられる技能職として次世代へ繋がっていくことが、これからますます重要になっていくと感じています。